<阪神1-6西武>◇27日◇甲子園

 一流投手いらっしゃい! 阪神クレイグ・ブラゼル内野手(30)が大物キラーぶりを発揮した。楽天岩隈、マーくんに続いて、餌食になったのは涌井だった。2点ビハインドの2回だった。マウンドには昨季の交流戦で2戦2敗と苦しめられた涌井が立っていた。09年沢村賞右腕の前に、手も足も出ないのか…。そんなン不穏な空気を、怪力助っ人のバットが一掃した。

 内角低め139キロのカットボールをすくい上げた。浜風が吹かない上空は、打球をさえぎるものはなかった。打球は右中間スタンドに消えた。巨人ラミレスに並ぶリーグトップ16号。シーズン途中加入で82試合で16発だった昨年の本塁打数に、47試合で早くも並ぶ一撃にもなった。

 「ストライクというか、プレートの上に乗ったボールは積極的に行こうと思った。風は逆のようだけど、上空は舞っているのかな。よく飛んでくれた」。甲子園でのアーチは16日楽天戦で田中から放って以来。その前日には岩隈に黒星をつける強烈な1発を放っていた。

 古巣との対戦に興奮を抑えられなかった。気持ちが空回りし、26日は3打数無安打。3打席目には、空振り三振に倒れると、頭の上からバットを地面にたたきつけてへし折った。「昨日は(相手が)西武ということで力が入ったから」。古巣のエースには、昨季の交流戦では4打数0安打と封じ込められたが、一夜明けてリラックスした長距離砲は、持てる力を発揮した。

 パ・リーグ球団との対戦も一回りし、29日からは舞台を札幌に移して、日本ハムとの対戦が待っている。最強右腕ダルビッシュが先発予定だ。相手が強ければ強いほど「結果」を出す男が、北の大地でエースに襲いかかる。

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