こんにちは!
パリで会社員をしていた頃の話です。
ドイツの取引先が日本に出張に行く際に、日本の親会社から”恒例の”食事会に誘われました。
(業務時間外だけど取引先は絶対に断れないやつ)
親会社(日本側)がドイツ人参加者の食物アレルギーや苦手な食材について尋ねたところ、
参加者の1人がヴィーガンだったんです。
そこで親会社の担当者が放ったのがこの一言。
「アレルギーじゃないんだったら、そこはわがまま言わずに我慢してください。」
あちゃーーーーーーーーーー
あちゃーーーーーーーーーーーー
もう一回言っちゃう
あちゃーーーーーーーーーーーーーーー
相当居た堪れない気持ちになりました
接待の幹事をする側のことを考えたら、わからなくもない。
日本にわざわざ来る取引先をせっかくの機会だから美味しい日本料理でもてなしたい
寿司?天ぷら?うなぎ?鉄板焼き?しゃぶしゃぶ?すき焼き?高級懐石?料亭風居酒屋?
O・MO・TE・NA・SHIモードを全開にした時に、
ヴィーガンが1人いたことで彼の素敵な構想が台無しになってしまったワケです。
その結果の「WAGAMAMA」認定発言。うん、わからなくもない。
ヴィーガンだけでなく、ベジタリアン、グルテンフリーなんかに関しても同様に、
日本では自分の意思と選択によって食事制限をすることにまだまだまだまだ少数派。
宗教が理由、アレルギーが理由だったらわかるけど、
馴染みがないので意味がわからない、理解できない、食べても問題ないんだから食べなよ?
多かれ少なかれ同様に混乱する人も多くいるんでしょう。
加えて日本でヴィーガンの受け皿が圧倒的に少ないのも事実。
ヴィーガンじゃない飲食店でもヴィーガンメニューやヴィーガン対応が問題なくできるのが欧米の良いところ
ヴィーガンしか出さない飲食店のバラエティも豊富で、ヴィーガンではなくても美味しくヴィーガンの食事が楽しめるところもたくさんあります
ヴィーガンに馴染みがなかったの人が、美味しいヴィーガン料理に出会って
ヴィーガンへの偏見が少しでもなくなったら、
ヴィーガンに全く縁のなかった人たちが、
健康的に美味しいんだったらヴィーガンもたまには悪くないね?となったら
今までのヴィーガン料理の枠を超えた発想で、
もっと美味しいヴィーガン料理が提供される場がどんどん増えるんじゃないかと
いろんな人が参入してくれば、日本のヴィーガン料理のレベルはものすごいスピードで上がるはず
そんな期待を込めて、ヴィーガンがもっと幅広く受け入れられることを願って、2023年を締めくくりたいと思います
2024年もどうぞよろしくお願いします