こんにちは
銀月堂スタッフのふくちゃん
です
昨日は台風
被害に遭われた方々のご無事を祈りますと共に、一刻も早く復旧が進みますよう心より願っております
今夜は、葵祭・祇園祭・時代祭と並んで、京都四大行事のひとつに数えられる「京都五山送り火」が行われる日
京都にある5つの山を使って大きな送り火を灯し、ご先祖様の霊をお送りする精霊送りの大切な行事なのです
※京都市登録無形民俗文化財に指定されております
京都の山で送り火が行われるようになったのは、平安時代とも江戸時代からともいわれ（※諸説あり）、その起源を明確に示すことは出来ないそう
送り火全体の起源は明らかではないものの、お寺が関わっていることもあり、5つの内比較的始まった時期が明確な送り火もあるとのことですよ
点火順にそれぞれの送り火の伝承をご紹介しますよ
①【大文字：大文字山】 点火 20時頃
先陣をきるのは、大文字山の大文字 細長く優美なのが特徴
京都市の東部、東山三十六峰に含まれ、ふもとには銀閣寺などがあります
大文字の起源は、平安時代に弘法大師が始めたとする説、室町時代に足利義政が始めたとする説、そして江戸時代に能書家の近衛信尹が始めたとされる説など、諸説があるようです
②【妙：松ヶ崎西山】 【法：松ヶ崎東山】
点火 20時5分頃
続いて点火されるのが、妙・法です
妙は松ヶ崎西山（万灯篭山）、法は松ヶ崎東山（大黒天山）に灯されます
ふもとの湧泉寺では、現存する最古の盆踊りと言われる松ヶ崎題目踊が開かれるそうですよ 
湧泉寺の伝承によると、鎌倉時代に村民が日蓮宗に改宗した際にある僧が西山に「妙」を、江戸時代に別の僧が東山に「法」を書いたとされているそうです
③【舟形万灯篭：西賀茂船山】
点火 20時10分頃
北西部にある船山で、西方寺の鐘の音とともに点火されます
この独特の形は、西方寺の開祖である慈覚大師円仁が、唐から日本に帰る帰路で暴風雨に遇った際、「南無阿弥陀仏」と唱えたことで無事帰国できた、という故事にちなんでいるそうです
④【左大文字：大北山の大文字山】
点火 20時15分頃
最初に点火されてから15分が経過した後、点火される左大文字
1673年～1681年頃に始まったと考えられているそう
初めの大文字は一斉点火ですが、こちらの左大文字は実際の書き順に沿って点火されるのです
字形は太くしっかりが特徴です
⑤【鳥居形：嵯峨の曼荼羅山】
点火 20時15分頃
20時20分になると、送り火の締めくくりである
鳥居形松明が点灯です
曼荼羅山は、五山の中で最も西に位置しており、また、他の山が全てお寺の檀家による送り火なのに対して、唯一有志で行われているのが特徴なのですって
起源は、石仏千体を刻んだ弘法大師が、それらの開眼供養を営んだときに点火した、と伝えられているそう 曼荼羅山は高度が低い為、市内からは見えにくいようですが、火床数が多く、実はもっとも美しいと言われているそうですよ
ご先祖様をお送りしながら
大切なヒトと過ごす夏の夕べ🌙
ぶらり散策のついでに
是非、銀月堂へお立ち寄り下さいませ
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