問題のある表現が1、2カ所なら、そう気にはなりません。
「へえ、この人たちの世界では、この程度のクオリティーで
OKなんだな、ふーん」で済ませるところです。
まあ、意味が通らないわけじゃなし、表現にいちいちケチをつける
のは大人げないとも思います。いろいろな表現があっていいと思うし、
実際、正しい表現にこだわりすぎて雰囲気や個性まで奪う修正は、
私は好きではありません。
でも、そういう個性と「翻訳くさい」かどうかは別問題です。
日本語として違和感を発しているダメ表現は、個性以前の話です。
「この人は日本語をよく知らないな」と思える表現が満載の一文を、
何千万もかかる全面広告に載せた勇気ある広告主を讃えたいですね。
(↑って違うよね)。
前回の例を詳しく書くと、まず「(某国)において~したドラマ~」に
軽い違和感。「(某国)で~したドラマ~」にしない理由が不明です。
次に「(某国の)~業界のなかで、~は驚異的な~」でまた「?」。
「のなかで」を使う理由がないので、ここは「で」にするか、あるいは
ここでこそ「において」を使ってもいいし、「にあって」としても可。
さらに、「~年にはじまるシーズン~から」は、過去の年だから、
「はじまった」を使うのが自然です。
次は「(某国の)~られる賞において最も~といわれる~賞では~」
に引っかかります。この「において」は、簡潔さを求めれば「で」で、
ちょっと緩めの文を目指すなら、ここでこそ先ほどの「のなかで」を
使えばいいのです。
ここまできて(4カ所の違和感)、「この人は、なんだかちぐはぐな
日本語感覚を持った人だなあ。帰国子女さんかなあ。だいたいは
合ってるのに(笑)、惜しいなあ」という気持ちになりました。
ひょっとしたら、これは、プロの翻訳者じゃなくて、このテレビ局に勤める
バイリンガルのスタッフさんが書いた文章かも?(笑)
それにしても、ごく短い文章だから、あと数千円払えば、ちゃんとした
チェッカーか編集者が直してくれるのに! 惜しい! 金を惜しんだとは
思えないから、全社あげておかしさに気づいていないのですね。
そして、さらに「あれ?」と思える表現が続くのですが、それはまた
次回の紹介といたします。
(つづく)
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