これは、私たちが「おばあさんのバラ」「名なしのお姫さま」などと呼んでいるバラです。
一昨年の冬に我が家にやってきましたが、種類がわかりません。だから「名なしさん」なのです。
そもそも、おとうの母親(おとうは「ばあさん」と呼ぶ)が大事に育てていたらしいのですが、
彼女はずいぶん前に亡くなっています。その後、おうちの人が面倒をみていたようですけれど、
そのおとうの実家が、一昨年の暮れに、人手に渡ることになったのです。
実家に残してある荷物は、とくに必要なものはないけれど……と、おとうは言うのですが、
その少し前に用があってくっついて行ったときの庭の印象が、なにか私の心に残っていたのです。
たくさんの種類の木が植えられていて、雑草も多くて一部ジャングルのようでもありましたが、
育てた人の愛情が感じられるような、素敵なお庭でした。
「ねえ、あの庭の植木、少しでもうちにもってきたらどうかなあ……」
「そう? うん、それなら、ばあさんも喜ぶだろう。じゃあ、明日行こう!」
というわけで、我らレスキュー隊が出動することになったのです。
うちは東京の東のはずれ、おとうの実家は西のはずれ、車で片道2時間の大旅行です。
ついたらあっちで味噌ラーメンでも食べる計画だったのですが、のん気に昼過ぎに出発している、
時間感覚のおかしいレスキュー隊なのでした。
(つづく)
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