話は変わってrTMSにおける漢方の使い方についてです。
これまでの記事にも書きましたとおり、rTMSでは使える薬に制限があり、特に睡眠薬は大幅に制限がかかります。
ロゼレム、ベルソムラ、デエビゴくらいしか使えません。
ベンゾジアゼピン系全般がだめだそうなので、おそらく抗不安薬もかなりが駄目だと思われます。
ただし、rTMS中でも漢方薬は使えます。
不眠や不安に効く漢方薬もあるので(体質や症状の出方によって選ぶことが必須ですが)、今回はrTMS中に私が精神症状に対して処方してもらった漢方薬の話をしたいと思います。
私は最初の頃、不眠と悪夢が非常にきつかったため、酸棗仁湯を処方してもらいました。これは不眠や不安に効く漢方薬で、入眠が難しかったり中途覚醒があったりする人によく使われる漢方薬だそうです。
余談ですが、私の入院した病院では悪夢は不安からくるもの、という方針だったので、私の悪夢≒不安だったのかも知れません。
不安に使われる漢方薬としてメジャーなものは、他に
・甘麦大棗湯
・加味帰脾湯
・桂枝加竜骨牡蛎湯
・半夏厚朴湯
・柴胡加竜骨牡蛎湯
があります。
不眠に使われる漢方薬としてメジャーなものは、他に
・抑肝散加陳皮半夏
・当帰芍薬散
・加味帰脾湯
・桂枝加竜骨牡蛎湯
・甘麦大棗湯
・加味逍遙散
・黄連解毒湯
・三黄瀉心湯
・柴胡加竜骨牡蛎湯
があります。
どの漢方薬を選ぶかは、体質と細かな症状によるのですが、そのあたりは『よくわかる こころの病気に効く漢方薬』という本に詳しいです。
この本は他の精神的症状や病気などについても漢方薬の使い方が詳しく乗っているので、買うか図書館で借りるかすることをおすすめします。
漢方薬については以上です。次回の予定は未定です。
退院して色々やることができたので、更新は遅くなると思います。