
昨日か一昨日は満月だったらしい。
どうりで帰るときに「きれいな月夜だなぁ」と思った!
そんなことを思いながら、公園の近くを通り、
偶然ブランコを目にしたらまた昔のことを思い出した。
小学生のころ、毎日遊んでいた神社があって
そこのブランコが最高な乗り心地だった。
今でも、ブランコを見ると無性に乗りたくなるのはそのせいだ。
で、1年生のある日いつものようにブランコで遊んでいたら
6年生のやさしそうなお姉さんたちが「一緒に遊ぼう」と声をかけてくれた。
1年のハナタレ小僧からすれば、6年生のオトナなお姉さんに遊んでもらえるのが
とても嬉しくて、何をするのかワクワクしていたら
おもむろにジャングルジムの上へと誘われ、いちごのチョコレートをくれたのだった。
それがとっても美味しくて、今でもよく憶えている。
何年生でどこに住んでいるのかなどとひととおり話したあとで、
お姉さんに「けしごむちゃんはどんな歌がすきなの?」
と聞かれた。
「せーこちゃんとマッチ。おねえさんは?」
そう答えると、お姉さんは少しアンニュイな感じでこう言った。
「お姉さんたちはねぇ、ちはるとかみゆきなの」
ちはるにみゆき?
どこのアイドルの話なのかいな。
知らない、と答えたらお姉さんは教えてあげるから
一緒に歌って、と言った。
そこからいつまでもジャングルジムの上で
マリコの部屋へー ん電話をかーけてー とか
みーちーにたおーれて 誰かの名をー とか
めーぐーるー めぐるー季節の中でー とか
ながーーーーーーーーーーーい 夜をぉぉ とかを
暗くなるまでお姉さんにレクチャーされた。
1番を覚えるまで歌わされたのだった。
特に、悪女になるなら月夜はおよしよ素直になり過ぎる~というところが
なんだか早口のようで難しく、すごく練習した気がする。
それから何日もかけてこのジャングルジムレッスンは続き、
見たことがない人の歌なのに、いつの間にか歌えるようになってしまったのだった。
そしてジャングルジムを卒業したあとはステップが待っていて、
♪ながーーーーーい夜をぉぉ…と歌うときには、横向き片足で
ピョンピョンと跳ねなければならないことも教わった。
しばらくしてコロッケもテレビで同じことをしていたので
流行っているのかな…くらいに思っていた。
そして家でも、
「いつも目覚めれーばひとぉりぃーーーー」などと歌えば、親が
その歌だれに教わったんだ? と執拗に聞いてくるのだった。
その後、物心ついたころに中島みゆきや松山千春という名前を認識し
あぁ、そういうわけかとわかるころには感情を込めて歌うようになってしまっていた。
今思えば、あのお姉さんのレッスンにはやけに熱がこもっていた。
今頃、ボイトレの先生にでもなっておられるのだろうか。
月夜と公園をみれば、いつも思い出す。
【本日の消しゴム】
ホントにおいしいイチゴのチョコだったんだから。







