昔お世話になった姉さまが、
何やら久々に目をキラキラさせて
こう騒ぐ。
「ホントにねぇ、もうねぇ、なぁんてゆーの? こう...普通って感じがいいの」
普通? なにが普通?
「ギラギラしてない、せっけんのにおいがしそうなの」
セッケンノニオイ?
これまた懐かしい表現

「あの髪型。前髪の間から見える目が可愛くて、あんなのが近づいてきたらさぁ...ギャー‼ってなっちゃう


」



」韓流のはなし?
年代的にヨン様じゃないよね?
「は? 違うわよ‼ あたしの一徹を韓流にしないでちょうだい! あ~。一徹
」
」いってつ?
「そ。いってちゅ」
しっかりした方だったのに。
赤ちゃん言葉なんか使って。
一体どうしたのだよ



姉さまの話によれば、主婦仲間にかりた1枚のDVDが、忘れていた何かを目覚めさせた。
その素晴らしいDVDこそが、女の子用のいわゆるAVであり、昼間にこっそり観たところ、まぁそれはそれはイイ男でたまげたのだと。
それが今をときめくエロメンの鈴木一徹くんなのだと一生懸命話す。
ほぅ。
姉さまのガラケーには、沢山の一徹写真コレクションが。いちいち解説しながら見せてくれたが、おやおや違う男子の写真もあるね。
これは誰なの?
「あ、それ息子」









アンタ、息子に混じってそんな写真を。
どれが息子でどれが一徹かわかりづらい。
どれどれ、もっとよく見せなさい。

あぁ、これか! この男子かぁ。
テレビに出てたの見たことありますよ。
ほほぅ。
たしかに。
爽やかな男子ではないか。
このはにかんだような顔なんかいいかもね。かっこいいですね。
杉浦太陽くんみたいなかわいカッコいいみたいなね。
「でっしょ! でね、これがこうなるとこんな感じであーなって、最後は...
」
」姉さまよ、声が。
「こえ?」
声がおおきいのです。
昼下がりのファミレスで、
姉さまの声しか聞こえません。
「







」








」こんなに幸せそうに、息子の写真といっしょくたに保存する程に、目を潤ませながらエロメン一徹を語る。これはもう、恋である。
なんでも以前たいそうなイベントがあり、そこに行けば生の一徹サマに逢えた上、ハダカの写真をも撮れたのだと。
しかし諦めた。
夜中にやった? らしく、ダンナに嘘もつけず主婦は行けないのだと悲しむ。
「次、ねぇ次やったら行かない?」
それは何をするのですか(^_^;)
怖いのは嫌ですよ。
来たからには全員脱ぎなさい、とかないでしょうね? 何が嫌だって脱ぐことよりビヤ樽のような体型が問題なのです。
数ヶ月前に言って下さらないと、ジョギングとかするのに間に合いません。
「あっは! 騒いで楽しんで写真を撮るのよ」
(^_^;)(^_^;)(^_^;)
大人ですから、ある程度までは対応できますが、ビヤ樽が問題なのである。
とにかく、1枚観てみろとうるさい姉さま。次に会うまでに、もう少し一徹くんとやらに詳しくなれと言う。
10年以上前に、バイト先で知り合い、仕事や恋に悩みが多かった時期のけしごむを励まし支えてくれた姉さま。
怪我をしたといえば湿布で手当てをしてくれ、お腹が空いちゃいないかといつもおにぎりを作ってきてくれた。
姉さまの頼みなら、多少のエロにも協力しましょう。
で、おすすめはどれなのでしょうか。
「ぜんぶよ」
┐(´д`)┌
観るからには徹底的に。
一徹くんに詳しくなりそうで怖い。
【本日の消しゴム】
説明はございません。

