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1分で冷めてしまった。

恋が、とかそんなのではなく
コーヒーがスープがしるこが
たった1分で冷めたのだ。

あの吹雪の日に。

傘はホネだけになり、
仕方がないのでコンビニでビニール合羽を買ったところ、なぜLサイズしかなく
殿中でござる状態でズルズル雪を引き連れながら時折足首グニっ!となる。


頭には何センチと積もった段階で
手がちぎれそうに冷えたので、
ブルブルしながら
さほど飲みたくないけど、
とりあえずすぐポッケに入ってた
小銭¥で缶コーヒーを買った。






は~(*´▽`)*´▽`)ノ ニパッ ニパッニパッ




あったかぁ~~いドキドキ








1分後。









つめたぁ~~ぃドクロ








仕方ないので、バッグへINカバンしようとするも、バッグは背中に背負ってて合羽を着ているためマンションのかげに隠れながらかじかんだ手でその合羽を脱ぎ、バッグの中へ、今は役に立たないいらない缶コーヒーをぶん投げた。



そしてまた合羽を着直し、
歩き出す。少ししたら
また手がちぎれそうになった。

ふくらはぎまで積もった雪で、
うまく前に進めないわ前が見えないわ。
ほれお前よ、こんな道は歩いた事があるまいよ。歩け、さぁ歩くのだ!
ムチをビシバシ台風ドクロDASH!
吹雪が襲うのだった。



ヽ(;´Д`)ノヘルプ!







ふと、目の前に自販機が。

あれは? あれは半分雪に埋れているが、
自販機ではあるまいか?



よろよろ、近づくと
吹雪ビュルルルルル‼




ヽ(;´Д`)ノヽ(;´Д`)ノヘルプ!




あぁ、そこにうっすら見える君は
コーンポタージュではあるまいか!




ヽ(;´Д`)ノヽ(;´ω`)ノヘールプ‼





ぶるぶる震える手で、ポッケを探るも
あと10円足りない。





ヽ(;´Д`)ノヽ(;´ω`)ノヘールプ‼
ヘルプよ! ヘルプだったら‼




また建物のかげに隠れ合羽を脱ぎ、
バッグから財布を探すも
どこにもない。
意識がもうろうとなり、イライラし出し
こんなにいろんなもんが入っているからだ! と缶コーヒーを捨てた。



かじかんだ手で小銭を投入。






ベルベルベル



(≧▽≦)(ノ´▽`)ノ≧(´▽`)≦ラブラブアップ






ホ~~~っト!ひらめき電球メラメラクラッカーラブラブ!




今度は飲んじゃうんだから!






ホ~~~っト!ひらめき電球メラメラクラッカーラブラブ!









1分後。











コーーーールドドクロドクロドクロ






ヽ(;´Д`)ノブルブルブル








冷たい缶よ、もう邪魔でしかないのだ。
先ほどはあったかかったが、
今はもう邪魔でしかないのだ。



捨てたい、捨てたい。缶を。
邪魔で仕方がないのだ。缶が。



吹雪ビュルルルルルー‼


ドクロ叫びショック!カゼ!!





電車もバスも止まり、ない。


シベリアの兵士のように、
何時間もヨロつきながら
猛吹雪の中を進む。




そうだ! 音楽を聴こう。
私としたことが!
音楽を聴こうではないか!






また建物のかげで、たかが、いや命の音楽を聴くためだけにわざわざ合羽を脱ぎ、
冷たいイヤホンを耳に入れ、再生だけ押し再び歩き出した。









むっはてなマーク





ビョオオオオ‼DASH!DASH!





はてなマークはてなマークはてなマーク




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_l ̄l●lll


┐(´д`)┌



しょぼんプンプンえっショック!えっ爆弾



充電がない!




何回もバスや電車情報にアクセスしたので、充電がなくなっていた。



暖もない、楽もない、
音楽もお菓子もない。
あとは寝てはいけないだけだった。


無言で吹雪に立ち向かい、
前を歩くおじさんだけを見失わないように必死で歩いた。

楽しい事を考えなければ。
この出来事をいかにここで面白おかしく皆に伝えるかだ。


そんなこんなで、吹雪で立ち止まるうち、前のおじさんに追いついた。

おじさんの手にはスーパーの浅い袋に入ったお弁当が2つ。
すでにうっすら雪がかぶっていた。


おじさんは何度も振り返り、
誰か周りにいるのかを確かめているようにも見えた。


います、いますよ、けしごむおんなが。
┐(´д`)┌寒



そして何十分か歩いた後、また雪に埋れた自販機を発見。



ぶるぶるな手も3回目。
学んでいるのである。


最後におしるこを買った。





ホ~~~っト!ひらめき電球メラメラクラッカーラブラブ!




これが最後の食事になるかもしれない。
最後の、、、、



ふと、前を見ると
おじさんも缶を持っていた。


手元には白いかたまりが。
もともとベージュだったスーパーの袋は今やただの白くて冷たいかたまりとなり、天然の冷蔵庫を持っているだけであった。



缶の何かを飲み干す頃、
意を決したかのようにおじさまは
白いかたまりを捨てた。


ご飯を捨ててまで、この吹雪に向かうというのか。
まさにシベリアの兵士である。




ビョオオオオ雨波雪台風雪の結晶




ビュルルルル波雪雪の結晶台風雨






膝まで積もった雪を蹴りながら、
おじさんは道を作り
けしごむはその道をただついて歩くだけだった。



暫くして、おじさんは角を曲がり
けしごむもいつしか最寄り駅がわかる位置まで来たのだった。


近所はシニア率が高いため、
家から一歩も出ていないと見えた。
最後の100mは、自力で道を作り
家までたどり着いたのだった。



吹雪め、やっと買った全部の缶を1分で冷え冷えにしおって。おぼえていやがれ。




【本日の消しゴム】
缶コーヒー見たら、トラウマになりそう。