
あるとき、裁判の傍聴に行ったら、同い年の男性がうなだれて立っていた。
彼は以前も同じように薬に手をそめて、今回で2回目だった。
証言台には彼の父親が立ち、息子が優しく本当はいい子で真面目に仕事をする人柄を
必死にうったえかけていた。父も、今回で2回目の証言だった。
母は、傍聴席でずっと泣いていた。
傍聴席にはほとんど人がおらず、彼の両親と、当時いつも傍聴で見かけていた50代くらいの女性、そしてけしごむだけだった。
最後に、裁判官は静かに口を開くとこう言った。
「あなたは、この意味がわかっていますか? あなたのしたことを充分にわかっていながら、それでも親は子供がかわいいのです。いけないことをしても、やはり子供は子供なのです」
さらに、
「あなたは大人になってから、家を出てあっちへ行きこっちへ行き、専門の学校で学んだこととはまるで違う分野の、なんら関連性のない仕事をほんの短い期間やってみてはまたどこかへ行って。しまいにはなんとなく毎日がイヤになり薬に手を出した。私には、あなたが一体、何をしたくて将来どうなりたいのかがさっぱりわかりません」
いいたいことがあるか、と聞かれると、長い沈黙の後で彼はこう言った。
もう、こんなバカなことはしません。将来はきちんと結婚して生きていきたいです。
「その言葉を信じていいですね?」
裁判官もそう返したのだった。
このとき、けしごむは、なんだか自分にもこの裁判官の話が胸に刺さり、
もうこの日はほかの傍聴をしないですぐに家に帰った。
それから1~2日後、なんとなくTSUTAYAの前を通ったら、
新作のDVDのお知らせが貼ってあった。
弁護士イーライのふしぎな日常 Vol.1 [DVD]/ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

¥1,500
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海外ドラマはあまり興味がなかったけど、観てみるか。
なんとなく、気になってこの1枚を借りてみたのだった。
すると、これがもう続きが観れないとイライラするくらいにハマった。
コメディー、ヒューマン、サスペンス、的な要素が全て入ったような
見ごたえのある内容で、だけど頭を使って見なくても気軽に楽しめる。
一気に見まくったのだった。
ハマった要因は、裁判というタイムリーな内容の他に、これですね。
これを観たあとの感想は「信念を持つ」ということだった。
なんだか照れくさいけど、私はできる、きっと大丈夫! と
理屈抜きで思えることも、時には必要なのかもしれません。
【本日の消しゴム】
TDKは…確かスティービー・ワンダーか。