
「びんすねいるをくださいな」
十代の頃、たしか渋谷のWAVEか新宿あたりのヴァージンで訊ねた。
だって、前日の丸井提供かなんかの深夜番組でこれがかかっていたんだもん。
それで欲しくなって、日曜日に大東京へ買いに行ったんだもん。
腕に落書きしてるのに、座って歌う人を初めて見たんだもん。
エプロンをかけたロックなお兄さんは、一瞬、考えて
「その書いた紙をみせて」と言った。
しかしね、そのメモにも“びんすねーる”と書いて持って行ったのだ。
恥ずかしいことにけしごむは、その都会のジーンズが似合うお兄さんにむかって
「もとりーくるぅっていう人のに似てるんですよね」
と言ってしまった。
でもお兄さんは笑わず、すぐに歩きだして棚に面だしで重なったCDから
これを出してくれたのだった。
↓↓↓びんす・ねいる↓↓↓
Exposed/Vince Neil

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テレビで見た顔よりも、はるかにいい男だと思ったが、
都会のお兄さんが出してくれたんだから間違いないんだろうと思って買った。
その時は深夜だったせいか、少し眠くて
「あージョージ・マイケル、髪伸びたな」と思ったのだった。
ビルの谷間から、電車を乗り継いで田んぼだらけの自宅に帰り
CDラジカセで聴いてみると、間違いなくそれだった。
途中で、愛娘ちゃんがチラリ登場します。かわいー。
あ~また久しぶりにこのモノクロの映像が観られたなんて
つくづくYouTubeって人助けしてるなぁ。
感動しました。
後に、なかなかの暴れん坊であることや、モトリー・クルーに似てるんじゃなくて
モトリー・クルーだったことなどをパソコンのおかげで知った次第ですが、
あの時のお兄さんは、CDやで偉くなってるんだろうか。
それともレコード会社に勤めたんだろうか。
はたまたミュージシャンにでもなってるんだろうか。
けしごむに「はい、これ。ヴィンス・ニールって呼ぶんだよ」と粋な教えをくれたあのお兄さんよ。ありがとう。
【本日のけしごむ】
こう見えてCD……。