$けしごむおんなの自堕落日記~お引越し版~-201104291511000.jpg





更新である。先日、免許の更新を行った。
引っ越しをしてから、住所変更していなかったので『もうすぐ更新だよハガキ』が届かず、忘れるとこだった。


都会に来てからずっかりペーパーになってしまったけしごむ。
旦那さまになってくれる方にはぜひお車を乗っていただけたらいいなぁと淡い期待を抱きつつ、へんな妄想しながら警察署内でぼ~っと待っていると、



「けしごむおんなさん、あちらで講習を」

とのこと。






どれどれはてなマーク
どこだいはてなマーク






うろうろした末に、ペラッペラのA4コピー紙に書かれた
『講習はここ』
という案内書を見つけ近づいた。


っていうか、ここ、今の手続きしたカウンターの並びにパーテーションつけてあるだけのスペースだよね?

チラリ覗き、
すいません…と言うと、




「……はい」




パーテーションのすぐ脇からちょっき姿のおじさんが現れた。
講習を受けにきたのだと伝えると、そのちょっきおじさんは
「あ、ちょっちまっちゅね」
と答え、奥に消えていった。





………かおはてなマーク




むこうでパイプ椅子らしいものをガタガタやっている音が聞こえたあと
おじさんは戻ってきた。


「どーじょ」(どうぞ、こちらへ)



すぐに入ると、お世辞にも部屋とはいいがたいスペースで、その講習は始まった。
けしごむのほかに、ダンディな男性、バギーを押した新米パパ。


「ちょーちね、今からこれをみちねー」
(えーちょっとね、それでは今からこれを見てください)


そしてお約束のビデオが再生されたのだった。


大人たちは映像を眺めていると、しばらくしてバギーの赤ちゃんがぐずり出した。
「んぎぃぃ、ギー。ぶぶぶぶむかっ」(訳:なんだよこれ、おかあさんといっしょじゃねーじゃん)



新米パパは、カラダを揺らしながら、ベビーをあやそうとした。
しかし、ぐずりは止まらない。

そうこうしているうちに、ビデオは佳境を迎えていた。

道路のむこうへ渡りたい親子が、行き交う車が止まらないせいでいつまでも渡れない…
というもの。カメラに訴える母親。


『みんな、人がいたら、止まってあげようね』
そんなメッセージを受け取る映像でございます。





「ぎーーーっ! いぃぃぃぃぃぃー。ぶぅぅぅばぁ!」(まだか? あと何分だよ?)
思い出したかのようにベビーは暴れる。
新米パパは、なす術もなく焦る。
しかし暴れ続ける。


そこで、こらえていた例のちょっきのおじさんが一言。

「はい、ねー。もうちょっちゅれー」(はいはい、もうすぐ終わりまちゅからねー)

「ぶぅ! ばぁ!」(早くしろよ! つまんねーな)







こんなやりとりが続き、ビデオは終わった。
すると、再びちょっきのポリスがテレビの前に現れこう言った。



「あろ~~、今れ、てーでんとかあるでしょ。それでもしゅ、信号がくらくなっちゅらどーしまちか? それをちょーっちやってみまちからね」
(あの、今ね、停電とかがありますよね。それでね、もしも信号がついてなくて暗い場合、皆さんはどうしますか? ちょっとやってみますから見ててくださいね)


ちょっきは、改めて「気をつけ」をし、おもむろに右か左の手を上げた。

「こーのれ、ちょっち、ちょーっちあげてすっと曲げる」
(こうやってね、腕を上げたら、すっと曲げます)


さすがは元(?)ポリス。
気をつけの段階ですでに誇り高いお顔。
そして水平にあげていたその腕をひじのあたりから直角に曲げる
『手信号』を披露したのだった。
本場の、リアル手信号。ワクワクしたのだった。


それを、絶対にやらないだろうダンディなおじさんと
新米パパ、そしてけしごむといったメンツで口をあけながら見つめたのだった。


そこでぐずりまくっていたあのベビーも突如機嫌を直し、

「きー! きー! きぃぃぃアップ」(いいね、いいね、それいいね!)


みたいな空気になったのだった。



ぐずりもストップし、自分もやりきった感いっぱいで

「じゃ、安全うんちぇんで。ねーーー」


そう言われて、受講者は席を立ったのだった。


その後出来上がった免許証には、5年前よりもあきらかにほっぺがパンパンになったけしごむが、もうどうにでもなれというかのように図太く写っているのだった。





【本日のけしごむ】
とにかく、普段行きなれない場所へ行きますと、疲れます。