
過去の映画なんだけど、公開時には気付かなかった、
または当時子供で、大人になってから改めて
「あぁ、ぜひにこれを映画館で観てみたかったなぁ」
そんなふうに思うことはございませんか。
『ニューシネマ・パラダイス』
http://n-c-p.asmik-ace.co.jp/
1989年に公開されたイタリアの名作ですが、
けしごむはまだこれを劇場で観たことがありません。
このたび、つまらぬことで体を患い、あまりに長く辛いので
これは何か気分が変わるようなことをして心に栄養をあげないと、と思っていたところ
神様の粋なはからいで、近くの映画館で二日間だけ上映するというではないか!
あの夢にまで見た『ニューシネマ・パラダイス』を!
しんどい体にムチを打ち、早朝から仕度をして出かける。
これを、これを劇場で眺めて観たかったのよー。
銀幕で観たかったのよぅ


満席で、周りは見たところ50~60代のご夫婦が多かった。
あの音楽が流れ、
大きな鉢のアップから、海と白く揺れるカーテンが引きで映ると、
冒頭からすでになみだ目

VHSビデオテープやDVDを再生し、
小さなテレビの画面でこれまで何度も観た好きなシーンが、
まさか今、この劇場で叶うとはなぁ


どうせなら、寂れてて椅子がギーギーいうような映画館で
小さくなって観たいなぁ。欲を言うようだけどなぁ。
感慨深く、ひとつひとつのシーンに浸っているうちに時間は過ぎ、
いつの間にかクライマックスのシーンに。
先が分かっていても、考えただけで泣けてくる。
大切な人の葬儀のため何十年かぶりに故郷に帰ってきたトトという人物が
思い出のたくさん詰まった、まもなく取り壊される映画館(ニュー・シネマ・パラダイス)に
やってきて、幼少の頃や夢中だった頃の記憶を呼び起こすというシーン。
そしてまたしても“あの音楽”が流れ出した。
けしごむがいよいよバッグからタオル(ハンカチでは間に合わないと思った)を出したときに後ろから鼻をすする音が聞こえ、
更には隣のおじさんがティッシュを取り出した。
反対となりの若い男子は声を出さないで何度も顔を洋服でぬぐい、
前方の席では、我慢できずおえつとともに映画館を出てった男性もいた。
これからだ、ってとこで席を立ち、出て行く。
やがて超・クライマックスの3分間(くらいに感じる)がやってきた。
もう、みんなこれのために、この3分間のために1,800円払いたいといっても過言じゃないくらいのシーンである。
音楽が最大になり、あの形見のフィルムが映し出されるシーンになるかならないかのところで
もうそこにいる観客全員が周りの人なんかどうでもよくなるほどに泣いていた。
これ大げさじゃないんだってば。
大人のひとが我慢できない時の泣き声ってすごいのよ。
映画館で一体感を味わったというのは、今まで
『E.T』と
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』と
『This is It』
だったけど、まさにこれもそうだった。
終わったあとは、皆、なかなか席を立てずにぐったり。
激しく泣いたので頭痛に襲われ、げっそりしたいい大人たちが
『スクリーン6』からよろよろと出ていく。
そんな光景を見た。
最近、なんか物事に冷めてしまっていて
なかなか泣けないという人がいたら、どうかこれを観ておくれ。
【今日のけしごむ】
いや、映画ってほんとに、ほんとーーにいいものですね。
さよならっさよならっさよならっ
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