
実家が黒電話でなくなったのは、一体いつの話でしょうか。
あの、本格的に呼ぶ前に
チンっ…と予告があってから、
チリリリリン

と鳴る、黒電話。
けしごむの育った田舎では、いつしかホームセンターができた時、皆がこぞって新しい電話機を買いに行くという改革がおきました。
家の中に、プッシュホン(体)の電話が来たどー


とばかりに、家中が色目気だったものです。
しかし、
プッシュホン“ダイヤル”ですので、番号ボタンを押すたびに
フツフツブツっ!
ブツツ、などといった、ダイヤルを回すのと同じ分、待たなくてはいけなかった。
『1』や『2』なら短くていいが、
末尾がダック引っ越しセンターのやうに
『8888』
だったりする場合は非常に退屈で見かけ倒しの無駄な時間を過ごさねばならなかった。
どんなに番号を暗記して、速打ちできようとも
井上陽水さまのごとく、
ピッ、ポッ、パッ
というわけにはいかなかった…ことを、知らずに就職するまでを実家で過ごしたのである。
電話といえば、いろんな思い出があり、この見かけはプッシュホン的ですよ、をはじめ子供の頃はあの赤くて四角いボディに青やら黄色のボタンがついており、押すと「もしもし、ママゆ」だとか「私、女の子よ」みたいな、泣き止まない子供をあやすだけのものから、中世ヨーロッパを思わせる白くて丸い、ダイヤルは金色といったリカちゃん電話もあった。
ぜんぶ、オモチャですが

そのうち、リカちゃんのテレホンサービスなるものができて
「もしもしぃ
? 私リカよぉ
? っおでんわ、ありがとぉ~




」この「
?」が重要なポイントである。これが聞きたくて、世の少女たちは皆、
「リカちゃんに電話をしてちょうだい



」と母に頼んだものである。
でっかいミッキーやスヌーピーの乗っかった重たい電話機はホリプロ、サンミュージック、ジャニーズのトップアイドルとお屋敷に住んでる子の家にしかないなんて言われた時代。
今は、おかげさまで素敵な携帯も選べるようになりました。
【今日のけしごむ】
持ち手と本体に被せる、フリフリな布とかあったよね。