こんにちは。Gingerです。
人間として一番役に立つのは
「人の気持ちがわかる」能力だと私は思います。
だって、人間に生まれてきたのに、人間の気持ちがわからなかったら、やはり辛い。
いっときは、人の気持ちがわかりすぎて「鈍感力」を身につけたいと思ったりしました。
でも、本当は「人の気持ち」なんて、本当にはわからないんです。
「解った気になっている」だけなんです。
私の細胞で、私のココロで想像しているに過ぎない世界。
どんなに理解したくても、その人の本当の気持ちを味わうには、その人として生まれない限り無理なんです。
細胞も、育った環境もすべて起因して、その人の「気持ち」が出来上がっているから。
でも、じゃあ人の気持ちがわからないって割り切るのも、なんか違う。
私は44年生きてきて、よかったなあと思うのは
若い頃は理解できなかった、他人の苦しみ・痛みに「共感」できる力がいつの間にか身についていた事。
年を重ねる素晴らしさって、まさにそこなんだと思います。
沢山の経験をしてくるから、思いもかけない事が自分の身に起こるから。
そのことで、若い頃は素通りしていたような人の横を通るときに
自然と足が止まる。
そして、助けることは出来なくても、寄り添うことは出来るようになっているんです。
鬱を経験して、どうしようもない暗闇があることも知ったし
パニック障害になって、目の前に何もないのに、死ぬほどの恐怖を味わうことも知った。
孤独を味わって、今まで孤独じゃないって思いこんでいただけなんだって理解した。
「経験」は間違いなく「共感力」に生まれ変わる。
それはその人の「魅力」になる。
「鈍感力」は楽かもしれないけど、せっかく体をもって生まれたなら
沢山の経験を通じて「共感力」を身に着けたおばさんでありたいなあと思うのです。