こんにちは。Gingerです。
先日、他界された樹木希林さん。
本当に、大好きな女優さんで、女性の先輩として、ココロから尊敬しています。
おっしゃる言葉が、軽石に染み込む水のように、じわーっっと心のひび割れたところに染み込んでいく女優さんでした。
数えきれない名言を、与えてくださった希林さんですが、私がドキッとしたのは、希林さんが裕也さんのことを「重石(おもし)」って表現をされたんです。
本当に愛し合っている関係性は、とっても素直に伝わってくるお二方ですが、希林さんは裕也さんの、裕也さんは希林さんの「重石」なんだと。
これ、すごくしっくり来たんです。ハッとさせられるくらい。。。
私は主人のことが大好きで、大学で出会って大恋愛をして、25歳で結婚しました。
それからは、子供も二人授かり、いわゆる結婚生活を19年間してきました。
その途中には、結婚生活が破綻している時期もありましたが、
父親の死だったり、流産や死産だったり、
私の病気など沢山の試練を乗り越えてこられたのは、他でもない夫のおかげでした。
でも、私は最近
自分が結婚していなかったら、今ここにいるだろうか。
本当にやりたいことを、主人の為に我慢していないだろうか。
本当は、妻や親として生きていることをなげだしたいんじゃないか。
私は、本当にやりたいことをしているんだろうか。
そんな気持ちが湧いてきたのです。
でも、希林さんの言葉で、ハッとしたのです。
「私は、自分のやり方を貫いちゃうから、
裕也さんっていう重石がないと、とんでっちゃうでしょ?
重石があるから、そこに帰って来るし、そこに留まることができる。
裕也さんにとっては私が重石なんでしょうね。」
そうだ。重石は必要なんだ。
自己啓発本なんか読んでいると、一瞬、
あれ?自分は本心を隠しているんじゃないかな?
本当にやりたいことをやっていないんじゃないかな?
なんて疑問が湧いたりすることがあります。
誰かの犠牲になっているような、そんな錯覚に陥ったりして。
でも、誰にも「重石」はあって
「重石」は必要で
「重石」はとってもありがたい。
「重石」になってくれるほどの人って、人生でそうそう現れない。
つまり、自分を留めてくれる人。
だって、人間なんて本来、身勝手で自分優先する生き物なんだもん。
それが、自分のやりたいことを我慢させてくれる。
どこでもとんでっちゃう自分を留まらせてくれる。
それって本当にありがたい事。
そのことに気が付かせてくれて、私の「迷い」を取り払ってくださった希林さん。
本当に貴女は、素敵な女性でした。
一歩でも、いや、半歩でも近づけるように、私も精進します。