【睡眠と太陽】
快眠に影響する要因として大切なものは、太陽の光です。
体内には、時計遺伝子があって、太陽の光によって体内時計をコントロールしています。
...
脳にある中枢の時計遺伝子は、朝日を浴びることでリセットされ、
セロトニンの分泌スイッチをオンにするのも、メラトニンの分泌スイッチをオフにするのも太陽の光です。
睡眠ホルモン・メラトニンは太陽の光を浴びて、12時間くらい経つと増えていくホルモンです。
メラトニンは、夕方暗くなった頃から、分泌量が増えてきて、
午前2時頃分泌量はピークを迎え、それから徐々に分泌量が減っていくこと
で、朝目が覚めるのです。
朝、メラトニンの分泌が減っていくと同時に、
セロトニンが大量に分泌されていき、脳の覚醒をスムーズにし、仕事や勉強に
集中して取り組めるようになる訳です。
朝起きたら、太陽の光を十分浴びて、
夕方になってからはできるだけ暗い照明にすることで、時計遺伝子は活性化し
体内時計が、正常に時を刻みます。
夕食後はできるだけ明るい光を浴びないように、間接照明にしたり、電球色のソフトな照明に変えたり、
ブルーライトを発生するテレビやパソコンやスマホも
就寝1時間前には、見ないようにしたいものです。
ブルーライトが眼に入るとメラトニンの分泌が低下してしまうからです。
蛍光灯の強い光やブルーライトが眼に入らなければ、
メラトニンの分泌もスムーズに行き、
午後10時頃には眠くなり、しかもぐっすり眠れ、
朝日とともに目覚める理想的なリズムとなるのです。
朝日を感じるためにカーテンを開けて眠るのは、理に叶っています。
夜遅くまで起きていても翌朝いつもの時刻に起きれば、
体内時計のリズムは狂いません。
体内時計リズムをくずさないことが身体能力を高め
ることにも繋がります。
アスリートは、体内時計のリズムをくずさないよう、
休日もいつもと同じ時間に起床するようにしている方が多いようです。
一般の人でも、時計遺伝子を活性化することで、身体能力がアップし、
バッティングセンターで100km/時のボールを打てなかった人が、
150km/時のボールが打てるようになったという例もあります。
宇宙飛行士は、暗い中で活動することになるため、人工的に強い光を浴びて、身体をリセットしています。
