不謹慎などと言われると世の中おもしろくなくなる。
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(はかせのいじょうなあいじょう またはわたしはいかにしてしんぱいするのをやめてすいばくをあいするようになったか、Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb)は、スタンリー・キューブリック監督、ピーター・セラーズ主演で、1963年制作・1964年に公開されたイギリス映画である。
冷戦下を舞台に、偶発的な原因で核戦争が勃発しそうになり人類滅亡の危機が急迫するという状況で、大半が利己的な俗物(一部は異常者)である政府や軍の上層部が右往左往するというシニカルで意地の悪いコメディである。また、キューブリックの最後の白黒作品である。上映時間は93分。本作品はピーター・ジョージの『赤い警報』 (Red Alert) という真面目な本を原作にしているが、キューブリックはストーリー構成段階で題材の観念そのものが馬鹿げたものだと思い直し、ブラック・コメディとしてアプローチし直した。
核戦争の緊張と恐怖を皮肉を込めて描いた本作品はキューブリックの代表作の一本と位置付けられている。