ゴールデンウィーク。
日本中のひとびとが楽しいプランや帰省にワクワクしている只中、熱を出している私。

外出は無理、
出来ることは読書くらいかな?
でも、落ち込んでいるから重たい小説は読みたくない。

そこで、昨日届いていた
「本屋さんのダイアナ」
を読むことに。

本が大好きな親戚の子から薦められた小説だ。

ふんわりした爽やかな風のような物語だろうという先入観のもとに読み始めた

赤毛のアンと黒髪のダイアナのように
まるで異なる境遇に在るふたりの少女が出会い、友情を育む・・・。

初めは、私自身の少女期をダイアナと彩子、双方の姿に重ね合わせたりしながら、気楽に楽しんでいた。

けれど、目の前に紡がれてゆく世界は
「美しい友情物語」「青春群像」なんてレベルに留まり得るものではなかった。

そこに描かれていたのは、現実。
紛れもない、そして逃げようのない、現実。

途中で幾度か息を止めて、ページに綴られた文章をじっと見詰めた。
信じ難いまでに容赦なくこころを射ぬかれたから。

不覚にも涙がひとすじ、こぼれた。


「呪いを解くことが出来るのは自分だけ……。魔法使いは死んでしまった。森の仲間も、アンドリュー王子も助けてくれない」

「みんながみんな、アンみたいに飛び立てるわけじゃない」

「ダイアナ、自分で自分を狭いところに押し込んじゃ駄目だよ」

「リアリストだけど夢の世界を信じてる、優しいけれど人の支えになる強さも持っている、そんなダイアナ」

帯には「学生時代に読みたかった本No.1」とあったが、
人生のどんな時期に読んだとしても、こころと魂を揺さぶる力がこの小説には、ある。

女の子が自らを解き放つ物語。

日本中のすべての「ダイアナ」と「アン」たちに、この本を読んでもらいたい。

そう思った。