最近は、預かり保育をしている幼稚園も多いし、保育園と幼稚園との違いが縮まりつつある。
知っている人は知っていると思うが、保育園は厚生労働省の管轄、幼稚園は文部科学省の管轄である。
以前、幼保一元化という動きもあったが、なかなか実現しない。
ちなみに、認定こども園の管轄は内閣府であり、ますます複雑化してしまった。
その中に、幼稚園の教育を受けられ、その後保育所で保育してもらえるというのを謳っている施設もある。
この謳い文句からは、「幼稚園は教育をしています」、「保育園は子どもを預かります」というニュアンスが受け取れる。
「保育園は教育をしてくれない」、こう言っているようである。
全ての保育所が拠るべき、保育の基本的事項を定めた「保育所保育指針」というものがある。
その中に、「保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行う」と書いてある。
つまり、保育園でも教育は行っているのである。
さらに「保育所保育指針」には、「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」という項目がある。
これは、「幼稚園教育要領」の「ねらい及び内容」と完全に合致している。
つまり、標準的な教育においては、幼稚園の教育と保育園の教育は同じということである。
ちなみに、「幼保連携型認定子ども園教育・保育要領」とも合致している。
確かに、幼稚園では、早期学習や英語教育など独自の教育を行っている園も多い。
うちの保育園では、保育の中身は、基本的に保育士任せだが、いわゆる早期学習っぽいことや英語教育などはしていない。
ただ、遊びの中で、数の概念とか合奏とか製作とかお話し作りとかはしている。
幼児教育については、書くと長くなるので、今回は書かないし、「保育所保育指針」についても思うところはあるが、まだ厚生労働省編「保育所保育指針解説」を読み終えていないので、別の機会とする。
ただ、保育園も幼稚園と同じ教育をしているということを知って欲しかっただけである。
ということで安心して保育園を選んでください。