カセットテープ | 銀河荘

銀河荘

  ここにいる。



  みつけてほしい。

とうさまは、バリバリのクラッシックファンだった。

なのに・・・。

親戚の女子高生に、

「おじさん、レコード、カセットにうつしてほしいんだけど。」とお願いされて。
俄然ハリキッタ・・・か、どうだか知らないけど。

さすがオーディオマニア!オープンにうつしたり、あれやこれやで、カセットにダビングして、ケースには細かい字で曲名まで書いてやり。
それはまあ、ご丁寧に、
よくわからん千もビックリするくらいな出来栄え!

「うわぁ~おじさん、ありがとぉラブラブ」と、言われた!・・・・・だろう・・・?


・・・・・・で。

娘たちもおこぼれをいただき。


いいや・・・・おこぼれどころか!


それはそれは立派な、甲斐バンドのカセットテープ。




車の中でいつもかけていた。

千はそれを聞きながら、子供たちの送り迎えをし、お買い物に行き、

もちろん、欅館に帰るときは、一時間半たっぷり聞いて

「ただいまぁ~帰ったよぉ!」




とうさまが亡くなった日


甲斐さんの歌声を聞きながら、北へ北へ車を走らせた。

北に行くほど雪が積もっていてチェーン無しでハンドルをとられ。

トラックのだいぶ後をブルブルブル~~って走って走って、ツツツツツツゥ~~~~って滑って滑って。

それでも

甲斐さんの歌声を聞きながら、一人で、とうさまのいる欅館に帰っていった。



甲斐バンドを聴くと、とうさまを思う。