ブラリえんがるの旅:「びっくり」と「なるほど」を訪ねる。

・・遠軽郷土館」訪問
  瞰望岩とアイヌの歴史、北海道同志教育会による開拓使を学ぶ・・

冷たい小雨の降る中、熱い想いでお話しくださいました。
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カボチャ団体の陳情

大正13年、政府は石北線敷設工事を延期することを決定しました。

これに驚愕した自発的参加を申し出た有志で結成した「陳情団」52名

は、カボチャの弁当を腰に下げて請願活動を繰り返しました。

「貧しい農民は鉄道がなければ安いコメが食べられない。交通が不便

なために輸送費がかさみ農家の経済が圧迫されるため、毎日カボチャ

ばかり食べてしのいでいる。鉄道が開通すればコメも食べられる」と彼

らは切々と政府に訴えました。団員たちは感極まって男泣きに

泣いたのです。悲痛なまでの熱意に大臣が心を動かされ、警備の警

察官ももらい泣きをすると請願活動でした。この様子は東京中の新聞

や雑誌に取り上げられ「石北線敷設工事開始賛成」は世論となりました。

そして、請願活動が実を結び
大正14年9月、遠軽~丸瀬布間の鉄道敷設を認可。
同年11月、石北線最初の工事開始。
昭和2年、遠軽~丸瀬布間開通。
昭和4年、丸瀬布~下白滝間。下白滝~白滝。上川~中越間が開通。
そして、昭和7年、ついに石北線全線開通を達成しました!!

石北線全線開通は、この地域にとって計り知れない
利便をもたらしました。

石北線全線開通を勝ち取ったカボチャ団体の陳情は、
オホーツクの歴史を変えたと言っても過言ではありません。
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カボチャ団子もおいしいよね
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