少し前の話。
題名のない音楽会で、左手のピアニスト舘野泉さんが
出演していらっしゃいました。
私、以前からこの方には注目?しています。
そして、それは間違いなかった!と思いました。
さて、まだ仕事でピアノレッスンをやっていた頃、
生徒のYくんと舘野さんの話になったことがあります。
Yくんは、顔は2枚目なのに、中身が完全な3枚目。
毎度のレッスンで
わらかしてくれる楽しい生徒のひとりだったのですが、
「ぼく、両手で弾くのむずかしいから、片手だけで
ピアノを弾きたいな~。」などと言い出しました。
私「まあ、左手だけで弾くピアニストもいるけどね・・・」
Yくん「ぼくもそれがいい!」
私「その人は途中で病気になっちゃったから
どうしたらピアノが弾けるか?っていうことで
その方法をみつけたんだよ。
でもそれまでは両手で弾いてたの。
Yくんは両手とも使えるんだから、
まずは両手で弾けるようにがんばろう!!」
実は、Yくんとのレッスンは、毎度こんな感じで、
バカ話の中から、哲学的で人生とは何か?
みたいな話ができたなあと、印象深いです。
で、話は戻りますが、
その番組で、舘野さんの両手での演奏もCDで初めて聴くことができ、
昔からキラキラした音がすばらしいピアニストだったんだなあと
知りました。
さて、舘野さん。。。ピアニストにとって
肝心要の右手が使えなくなってしまったということについては
いまや全然落ち込みもみられず、それどころか
ぼくね、音楽の神様がすぐ近くにいるんだよ!
と、とっても明るく言ってらして
すごくいいな~~
と思いました。
そしてその言葉に間違いはないでしょう。
MCが「舘野さんってハンサムだったんですねー。」とふると
舘野さん「いやあ、別に外見で(ピアノを)弾くわけじゃないからねえ。」
って言うこと、いちいちカッコイイんですけど==![]()
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その後、ドビュッシーの左手のためのコンチェルトの曲を
弾いてくださったのですが
「ぼく、両手が使える時からこの曲が大好きでコンサートで
弾きたくて何度もかけあったんだけどね、いつも却下だったの。
それなのに、右手が使えなくなったとたん、
周りがみんなこの曲弾けっていうのよ。まったくねえ・・・。」
・・・このひとこと・・・
舘野さんも、境地へ到達したな!とお察しいたました。(笑)
そして、私も、さんざんさんざん音楽を指導して、
そのお役目が終わったら、
また別の側面での音楽のよさ、それから自分がなぜ
音楽の道を選んできたか?ということにも気づき
やっぱり、音楽ってイイ!と思いました。
今後は、表現や、作曲を通して音楽と向き合いたいですねっ![]()