なれし故郷を放たれて…
幾千の旅をくり返し、
今ここにいる不思議。
帰りたいと、
天を見上げた日もあった。
それでも地球は面白く、
私の心をつかんで離さなかった。
いつしかこの星に
親愛の情がわいてきて、
いつか還る日まで
共にあろうと心に誓った。
銀河から見て、
この蒼い星は宝物。
美しい自然と動植物の宝庫。
こんなに素敵な星はない。
人々を包み込み、
時に優しく温かく、
時に厳しく哀しみを教えた。
その心を知ろうとして、
深く沈んだ日もあった。
私は望んで地球へ来た。
あの美しい星に降り立ちたいと。
空と海と大地の声に、
はげまされて今がある。
銀河を旅する
流浪の民のように、
流れ流れてここへ来た。
長い旅はまだ終わらない。
いつか星へ還る時、
たくさんの思い出を胸に
蝶のように軽やかに、
銀河の果てへと旅立ちたい。
心からの地球讃歌。
母のように温かい
この蒼き星に幸あれと、
私はいつも祈っている…