ひたすら逃げ続ける男の話です。
ただし、ただの逃走劇でもないし、
ハードボイルドでもなく、
そこにはホームドラマのような親子愛や友人愛が満ちあふれています。
多彩な脇役に、一件頼りなそうに見える堺雅人演じる主人公と警察という国家権力の手先の香川照之演じる刑事の対決。
謎の通り魔と学生時代の友人達が織りなすドラマが魅力的です。
原作を知らないだけに展開がなかなか読めず、
この物語は金色のまどろみのように終わりがありません。
主人公を巻き込んだものの姿は全く見えないまま、物語は終焉から逃げ続けます。
奇妙な後味の作品です。