観劇レポート ウィキッド 限定解除
誕生日に車中泊込みのほぼ日帰り東京遠征して、ウィキッドとライオンキングを観劇して来ました。
果たして、それだけの価値があったかと言うと少し疑問。
Catsと55S&Dを観た方が良かったのではないかと・・・。
さて、個々のキャストを含めて、簡単に両作品について、辛口コメントを(四季愛してますと言うファンの方はここまでで、ペタして他のブログへどうぞ)。
ウィキッドについて
代表演出家は、脚本が大半と言っていますが、その脚本の表現者が十分に演出家や観客に納得できる能力を持っていればよいのですが、満たなければ当然作品の質は落ちてきます。
確かにスターを配して興行することは、四季の目指している姿ではなく、東宝や松竹のような興行産業に任せておけばよいですし、宝塚のようなスターシステムで消費していくことでも良いでしょう。
しかし、私たちのような素人目にも、これはと思わせる作品があり、その大きな要因が配役にあるとしたら問題だと思います。
ウィキッドは、素晴らしく練られた、そして、歌にも素晴らしいものがあり完成度の高いミュージカルです。
日本での公演に際して、厳しいオーディションで初回キャストが選ばれました。
沼尾グリンダ、濱田エルファバ、森モリブル、李フィエロ、金田ボック・・・。
一昨年の10月にこのキャストが一番馴染み練り上げられた状態で観劇しました。
それに比べてしまうのは酷かもしれませんが、一言。
不調が噂され、一時キャストをはずれていた濱田エルファバは、ほぼ本調子に戻っており、ブラックコメディで要求された細かい芝居が活きているように見えました。まぁ、欲目が入っていますが・・・。また、オズに行くまでのエルファバの持つ少女らしさが以前よりうまく演じられていたように思えます。
それに対して、西グリンダはルックス的には良いのでしょうが、歌が不安定なのと、芝居でのグリンダの持つ天然のキャピキャピキャラがぜんぜん出来ていないように見えました。第二幕後半の成長したグリンダではそれ程違和感がないものの一貫したグリンダではないように感じられてなりませんでした。
少なくも沼尾グリンダの天然なキャピキャピ自己中が成長したときにもそこかしこに見えていたことに対して、西グリンダは全く別の人格のように見えてしまいました。
あとは、歌い方がのどから上で歌っているために高音は伸びているようには聞こえますが、中音以下は沼尾グリンダのように胸の共鳴を持った響きが欠けていました。
昨年5月に観た苫田グリンダにはここまでの不満を持たなかったので、まだ苫田さんの方が適しているのでしょう・・・。
北澤フィエロは、オペラ座のラウルのようないつまでもお坊ちゃま感じがしており、李フィエロの場面毎の性格の成長が見えませんでした。
また、ダンスは弱いことが露見。かかしになってからは、よろけたときにだけ骨なしが表現されているだけで、李フィエロのような細かい芝居が出来ていないと感じました。
そして、八重沢モリブル、意地悪さは十分なのですが、森モリブルのような落ち着いた歌唱が出来ていないため、単に意地悪なだけで力強さがありません。
そのため怖さ半減。早く森さんには帰ってきて欲しいです。
あと、アンサンブルで今井美範が調和を壊して前に出すぎです。浮いて見えるだけにアンサンブルには向いていません。ちょっと上昇志向が強すぎるのか・・・。
まあ、言いたいこといっぱい書きましたが、やはり適材適所が一番です。
さて、明日はライオンキングに関して書きますが、どうなることやら・・・。