知恵の『ゆとり教育』を提案したい。 | リベラルブログ・生活保護者の色々な記事

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腎臓病と不安神経症で生活保護者。社会やニュース、その他、様々なこと、思ったこと、感じたこと色々なことをブログ記事にしていきたいと思っています。

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 写真は官僚の仕事場、霞ヶ関周辺。緑地は皇居。海は東京湾


「ゆとり教育」が元の「詰め込み教育」に戻ろうとしている。

 阿部首相は2007年1月24日、「国民に学力低下の不安が広がっている」として、教育再生会

議の「授業時間を10%増やすこと」「薄すぎる教科書の改善をする」等の案を受け、『ゆとり教育の見

直し』を打ち出した。

毎日新聞の世論調査でも、「授業時間10%増」賛成が71%、反対19%、年代別でも20~40代で

は賛成が8割近くに上り、国民も、大方『ゆとり教育見直し』を支持をしている。


僕は、「ゆとり教育」は導入する前も国民が反対している今でも、基本的には間違っていないと思ってい

る☆しかし今の「ゆとり教育」には反対する*

導入してからの「ゆとり教育」には、不備が多々あったことは当初から僕も感じていた。

特に円周率3.1415・・・を3にするとか、月も満月と三日月だけで半月を省くとか、台形の計算式

を教えないとか、変な教え方をするな~という違和感はあった。特に円周率は納得いかない。そして極め

つけは、昨年、全校で発覚した「履修漏れ問題」だ。2002年から導入した「ゆとり教育」による授業

時間3割削減で、日本史、世界史、倫理などの授業が行われないという事態に陥った。

これらのことから、中、高、大学の教育機関、国民から「ゆとり教育」に批判の声が起こり、それを受け

て政府が「ゆとり教育見直し」を打ち出したのは止むを得ないだろう。

しかし、「ゆとり教育」は、1976年、①過熱する受験戦争②知識偏重し過ぎの詰め込み教育③いわゆ

る“落ちこぼれ問題”等の解決の為、文部省(現文部科学省)中央教育審議会が『ゆとりと充実』を柱に、

『子供達が自ら考える力を育成する』という理念を実現する為、1989年に第二土曜日、1999年の

週休二日制を経て、2002年小、中学校の授業時間3割削減(高校は2003年)をもって「ゆとり教

育」の実施、という過程を考えると、いまさら元に戻るのもまた、問題があると言わざるを得ない。

それでは僕が「ゆとり教育」を根本的に支持する理由は何故か。それは「ゆとり教育」の実現に向けて

働きかけてきたのが、「前の詰め込み教育」の受験戦争を勝ち抜き、学歴社会の頂点を極めた文部科学省

のキャリア官僚たちであるからだ。本来なら自分たちを作り出した「詰め込み教育」を維持しようとする

はずなのに、彼らが「知識偏重の詰め込み教育」を「ゆとり教育」へ転換させようと働いたのは何故なの

か。ここからは推察になるが、おそらく、【知識の限界】を感じたからではないだろうか。?

官僚の仕事の中に「政策を立案し国会に提出する」というのがある。法案を通し実現させるのは政治家だ

が、日本のように2年ぐらいで大臣が入れ替わる国になると、時間的に、官僚の作った政策を通す事しか

できない。即ち、事実上日本の政策の実現は、学歴社会の頂点を極めたキャリア官僚が行っていると言っ

ても過言ではないだろう。

そしてその結果がー 700兆超という国家の赤字を作り出したとしたらー キャリア官僚たちが【知識

を拠り所に政策を執り行うことの限界】を痛感したとしてもおかしくない。

ではキャリア官僚たちは何を考えて「ゆとり教育」を導入したのだろうか。

教育過程審議会の三浦朱門審議会長は「ゆとり教育」導入の経緯についてこう語っている

「学力低下は覚悟しながら教課審をやっとりました。(略)できんものはできんままで結構。国際比較をす

ればアメリカやヨーロッパは点数の低い人もいるけれどすごいリーダーも出てくる。日本もそういう先進

国型になっていかなければなりません。いずれは就学時に遺伝子検査を行い 、それぞれの子供の遺伝子

情報に見合った教育になって行きますよ。エリート教育とは言いにくいから回りくどくいっただけの話

だ。それが「ゆとり教育」の本当の目的だ。メンバーもみんな同じ意見です」

即ち、キャリア官僚は、失敗した自分たちの代わりに遺伝子で選ばれたエリートにやってもらい、遺伝子

で劣った日本人は、優秀なエリートの下で生きていくー どうやらこういうことを目的として「ゆとり教

育」を導入したらしい。

「遺伝子で選ばれたエリートに支配される国家」ー考えるだけでゾッとする。やはり今の「ゆとり教育見

直し」は正しいようだ。

しかし、これとは全く違った「ゆとり教育」がある。僕は始めこちらの方だと思っていたが、「知識偏重

の詰め込み教育」から「知恵重視の思考教育」である。

それは、「ゆとり教育」で削減した時間で、ディスカッションやディベートをして、考える力を付けると

同時に独創的な発想を生み出す訓練をする、という教育である。

日本が何故アメリカに勝てないのかー それは独創的発想の欠如と自我の欠如ではないかー 僕はその様

に考えている。

アメリカ人よりアイデアがないから、特許料を払わなければならない。

自我が弱いから、アメリカの言いなりについていく。これらを転換する教育が「知恵重視の思考教育」だ

「ゆとり教育」を全部捨てて「詰め込み教育」に戻るのではなく、履修問題があるから授業時間を今より

増やすのは仕方ないが、その上で第三の「ゆとり教育」を導入すべきであると主張したい☆