スピードを出している車がいきなり止まったらー
相手に向かって歩いている橋がいきなり切り落とされたらー
飛んでいる飛行機がいきなりエンジンを止めたらー
人間もそうー
相手との橋をいきなり切り落とされたらー落ちる。
そうー僕は落とされー落ち込んだ。
原因は分かっている。相手への、僕の一言。
その一言を言ったとたん、相手は有無を言わさず、二人の橋を切り落とした。
もし僕があの一言を言わなかったら、間違いなく二人のやり取りは続いていた。
運命かと思うほど、出会ってから二人の波長は急激に合った。
しかし、あまりの急激な合致に、未来が逆に見えなかった。想像できなかった。不安だった。
的中したのかもしれないー。
"もしこうなることが分かっていたら、君はあの一言を言ったかい?”誰かが耳元でささやく。
僕は躊躇無く答える "否" と。 ”なぜ?”
僕が相手に一番望んだことーそれは相手と付き合うことではない。
-相手が生き続けて欲しいということ。
僕が相手を一番最初に知った時、一番頭に浮かんだのが、あの一言だった・・・。
僕が相手に一番言いたかったことを言った時、二人の関係を切り落とすことになるとは・・・・。
運命だったのだ。別れる運命としか言いようが無い・・・・。
分かれると分かっていても、何百回、いや、何万回同じことが起きても、僕は、あの一言を言っただろう・・・。なぜなら、相手の”生を願う"以上の願いは無いからだ。
相手の"生"を願うことが、相手と別れることになるなら、僕はそれを受け入れよう。