我が家の必需品として長年活躍しているのが、ソニーのホームシアター向けワイヤレス・デジタルサラウンドヘッドホンシステムです。
専用プロセッサーユニットとヘッドホンがセットになった製品で、映画鑑賞用の“神機”として今なお根強い人気を誇っています。
愛用しているのは、2013年発売の ソニー MDR-HW700DS。
旧モデルの時代から数えると、かれこれ20年近くこのシリーズにお世話になっています。
しかし残念ながら後継モデルが出ることはなく、すでに生産終了となってしまいました。
導入のきっかけと、唯一無二の魅力
もともとの導入理由は、妻の聖子が「キッチンで洗い物をしながらTVを見るとき、水の音で聞こえづらいからヘッドホンが欲しい」と言い出したことでした。
「どうせなら大迫力のサラウンドで楽しめた方がいいだろう」と徹底的に調べ上げ、辿り着いたのがこのモデルだったのです。
一般的なBluetoothワイヤレスヘッドホンは、どうしても音ズレ(遅延)が発生するため映画鑑賞には向きません。
これに代わる製品は他にないと思っているのですが、需要が少ないのか、後継機が出ないまま市場から姿を消してしまいました。
そのため、現在入手するにはデッドストックの新品(7〜8万円)を買うか、ヤフオクやメルカリなどで中古(1万〜3万円程度)を探すしかありません。
しかし、仮に「動作品」を購入したとしても、状態が良いかどうかは完全に“賭け”です。
中古の「外れ」をDIYで復活させる計画
夜間の映画鑑賞などで使うため、バッテリーは最低でも4時間は持ってほしいところ。
我が家には現在2セットあり、どちらも新品時の50%以上の性能(約6時間駆動)を維持していますが、将来壊れたときのための「予備」として、もう1セット中古で購入していました。
ところがこの予備機、7,000円と安かったせいか見事な「外れ」。
完全に動作はするものの、バッテリーがたったの5分しか持ちません。
もっとも、最初から「外れだとしてもバッテリー交換で復活させればいい」という目論見で購入したものでした。
ただ、メインの2セットが順調に動いていたこともあり、出番のないまま1年ほど放置していたのです。
先日、ふとその存在を思い出し、珍しく家にいた奏を誘って、2人でバッテリー交換にチャレンジすることにしました。
奏は学会準備で忙しくしていますが、大学に行く前の束の間の時間を割いて快く手伝ってくれました。
いざ、バッテリー交換作業へ!
あらかじめYouTubeでバッテリー交換の経験者が投稿している手順動画を確認し、イメージトレーニングはバッチリ。
大まかな作業手順は以下の通りです。
-
ネジを外し、ヘッドセットのイヤーパッド部分を取り外す
-
さらに本体内部のネジを外し、バッテリー格納部分を露出させる
-
ハンダごてを使い、古いバッテリーを取り外す
-
新しいバッテリーをハンダごてで取り付ける
-
逆の手順で組み戻す
Youtubeをみながらトライしました。
ハンダごてを使って旧バッテリーを外し、新バッテリーを取り付ける工程で少々てこずったものの、なんとか無事に作業完了。
試しに音を鳴らしてみると、バッチリ聴こえます!
「大成功!」と言いたいところでした。
……ここまでは。
最後に立ちはだかった壁
最後の仕上げとして充電チェックを行ったところ、想定外のトラブルが発生しました。
本体の赤ランプが点滅し、一向に充電が始まりません。
「ハンダが余計な部分に干渉しているのかもしれない」と考え直し、もう一度内部を開けて新バッテリーの接合部分を確認
。
ピンセットで丁寧に余分なハンダを除去しました。
「頼む、点滅じゃなくて『点灯』になってくれ……!」
祈るような気持ちで再びケーブルを挿し込みましたが、願いも虚しく、あざ笑うかのように赤ランプは点滅を繰り返すばかり。
どうやら、ハンダごての熱が基板に触れて本体自体が逝ってしまったか、購入した交換用電池自体が不良品だったか……原因はそのどちらかです。
どちらが原因かを特定するためには、一度新しいバッテリーを外し、元の旧バッテリーを付け直して検証する必要があります。
しかし、あまりのショックの大きさに、ここで作業は中断。
私も奏も意気消沈で、何をする気も起きません。
高い授業料となってしまったか、奇跡の復活を遂げるか、分かるのはしばらく先になりそうです。
この夏、最大のショックな出来事となりました。。。


