皆さんの中でも、マンションに住まわれている方、多いと思います。
私もマンション組なのですが、大規模修繕が近づいています。
マンションの積立金不足問題は深刻化を辿っています。
その原因は、マンションを売りやすくするために、販売業者が修繕積立金を低く設定しているケースが多かったことによります。
マンション建物本体の物理的寿命は100年(メンテナンスがしっかりされている前提ですが)とも言われていますので、本来であれば、100年分の修繕費用を見積もって割引現在価値で月額積立金を設定するのが正しいと思うのですが、そのようなマンションはおそらく日本に1つもないと思います。
多くのマンションは2回目の大規模修繕(概ね30年間分)までの見積額で積立金設定していますので、3回目の修繕(概ね新築から45年後)で足りなくなる、酷いマンションになると2回目の大規模修繕で足りないという悲惨な状況になっています。
それに加え、最近の工事費用の高騰。
当初の長期収支計画で見積もっていた工事費用は全く当てにならないどころが、工事内容の検討をしているうちにもドンドン工事費が上がっているイメージです。
工事業者も強気で、相見積もりをとろうと複数の業者に依頼したところ、半分の業者は見積提出すら辞退してくるという始末です。
日本の働き手不足、物価高騰を実感しています。
ブラックだった現場もホワイトになり、基本、残業や休日作業もしないため、工期がとても長くなってきているそうです。
3回目の大規模修繕はどうなってしまうのか、不安です。
以上がマンション共用部分の話しですが、マンションの占有部分(各住戸)も古くなってきますので、リフォームする必要が出てきます。
我がマンションもリノベーションする部屋が多く、ここ数年は常時どこかの部屋が工事している状況です。
我が家は、数年前にリノベーションをしています。
当時、業者選びのときは、どの業者も大変熱心で値引き合戦となり、今では考えられない激安価格で施工できたのだろうと思います。
具体的な金額は差し控えますが、大手業者のスケルトンリフォーム、それも、水回りは全て人気メーカーの上位ブランドを使用、床暖房など設備も一切ケチらない内容で平米単価10万円(税込)でした。工期は4ヶ月。今なら平米15万円にはなると思います。
最近は、マンションの工事代金は総戸数での割り勘になるのでまだましだ、専有部分の工事を良い時期にやって良かったと前向きに考えるようにしています。