【目からウロコ!】老後の資金問題 | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき

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子ども2人の受験監督を務めた50代親父が綴る受験日記です。
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みなさんも老後資金について不安はありますよね。

 

でも、殆どの人が心配し過ぎなんです。

 

日本より遥かに貯蓄志向がない米国人でも人生で最大に金持ちになる瞬間は70歳だそうです。

 

日本の場合はもっと極端で死ぬときが一番金持ちと言われています。

 

実際、80歳過ぎで独り暮らしの私の母親は今でも働いていて(自営業)、私の会社の新入社員よりは収入がありますが、殆んどお金は使っていないので貯まる一方。きっと人生で今が一番金持ちだろうと想像します。

 

アリとキリギリスでいうと「アリ」、65年以上働き続けています。

 

「そんなアリは、一体いつ、人生を楽しむのだろうか?」と問いかける本に出会い、人生観が変わりました。

 

心の底から、読んで良かったと思いましたので、今日はその話を書きます。

 

 

その本はこれ↓ 「DIE WITH ZERO」です。

 

 

 

 

 

サブタイトルは「人生が豊かになりすぎる究極のルール」。

 

読後に本当にそのとおりと思いました。

 

 

この本で言っていることはザックリ次の3つ。

 

 

1.喜びを先送りしてはいけない

 

お金が貯まったらハワイに行く、車を買う。。。」

日本人ならこのような発想は普通ですが、実はナンセンス

20代で行く海外旅行と70代で行く海外旅行では価値がまるで違います。

ダイビングやウインドサーフィンなど、20代では楽しいが、70代では楽しめないものが多いし、

観光にしてもその後の人生に与える影響も若いうちのほうが大きいことは明らかですね。 

喜びの効用は今が一番高く、決して先送りにしてはいけないのです。

無計画なキリギリスでは困りますが、将来の備えをしつつキリギリス的な生き方をしようといったところでしょうか。

 

2.人生で一番大切なのは思い出づくり

 

無理をして行った家族ハワイ旅行、一時の喜びと考えがちですが、思い出として残ります。

 

筆者が強く主張するのが思い出の配当金という考え方。

 

私自身、高校生の時にクラスメイトと行った小笠原諸島(父島)、大学生のときに行った英国海外留学、今でもときどき思い出し、感慨に耽り楽しんでいます。

 

生まれたばかりの子どもを抱き上げる、子どもとキャッチボールする、ディズニーランドに行く。。。

 

25歳には25歳の思い出、40歳には40歳の思い出、52歳には52歳の思い出。。。そのときどきに思い出が必要で、仕事のために我慢し、思い出が作れなかった期間は二度と戻ってきません。

 

お金が貯まり余裕が出来たときには子どもたちは独立してしまっていて、赤ちゃんに戻ることはありません。

 

子どもとの思い出を作り直すことはできないのです。

 

人生の豊かさ=経験した思い出の総量。

 

歳をとってからでも何度でも思い出は楽しめます。

 

これが思い出の配当金という考え方です。

 

 

3.ZEROで死ね、つまりお金(財産)を使い切って人生を終えよう

 

上の2つ、「喜びを先送りにしてはいけない」、「人生で最も大切なのは思い出作り」は誰もが共感できると思いますが、最後のこの主張は賛否両論あるかもしれません。

 

記事の冒頭で記載したとおり、多くの日本人は「いざという時のため」に備え、ひたすら貯金を続けています。

 

貯金(財産)を「(換金価値のある)資産−借金」と定義するのなら、殆どのみなさんが働き始めてからずっと増え続けているのではないでしょうか。

 

キャッシュやローンで自宅を購入するのは資産内容が変わっただけで財産は減りません。

 

「子どもの学費やローンの返済で毎月赤字」という方もいるかもですが、借金が減っているので財産は増えていたりします。

 

仮に60歳で定年退職して、90歳まで生きるとして30年で使い切ることを想像してみます。

 

まず、使い切らないといけない財産。

 

リタイアまでに貯めた貯金+投資資産(有価証券や不動産など)+自宅不動産+退職金+将来相続される親の遺産(現預金、実家不動産など)。

 

ギャンブルに使うとか、無駄に消費すれば別ですが、お金(財産)を有意義な思い出に変えるような使い方で使い切ることはしっかり計画しないと難しいように思えてきます。

 

老後の資金は、守るべき資金ではなく使うべき資金。

 

このように発想を転換すると、老後の資金問題の姿が全く変わったものに見えてきます。

 

そうは言っても不安?

 

リアリティが湧かないと思いますので、次回、各種データから具体的な金額を示して考えてみます。

(つづく)