泥沼化している浜松医科大学/静岡大学の統合問題 | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき

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合意したはずの静岡大学浜松医科大学の法人統合・大学再編が大混乱、泥沼化しています。

 

これまでの経緯はざっと下記のとおり。

 

2019年 静岡大学と浜松医科大学の法人統合&静岡地区(静岡大学静岡キャンパス)と浜松地区(静岡大学浜松キャンパスと浜松医科大学)に大学再編を合意

 

2020年 静岡大学学長選で統合に慎重派の日置氏が選出。静岡市長にゼロベースの議論を申し出る(ちゃぶ台返し)。

 

2021年 両者、議論がまとまらず、法人統合&再編の延期を発表

 

2021~2022年 膠着状態で進展せず。

 

そして、2023年になってから更に両者の対立は激しくなります。

 

・業を煮やした浜松側、浜松市長と浜松医科大学学長の主導で「期成同盟会」の発足を発表(静岡県内の11市町が参加)

 

・反発する静岡側、静岡大学日置学長が1法人1大学を軸とする私案を発表。大学のことは大学で決めるべきと期成同盟を批判。

 

静岡市長も「静岡大学学長の意見を下支えする立場。地域対立をしてはいけないと期成同盟を批判

 

静岡県知事は「日置私案は従来の合意と違うが、合意当事者としてどうなのか?日置学長は問題解決のために強いリーダーシップを発揮してくれ」と突き放す。

 

以上が先週までの流れ。

 

おさらいすると

 

もともと合意していたのは下記のスキームで、本来なら今年度から新大学としてスタートしているはずでした。

 

 

静岡大学側は、浜松キャンパスを浜松医科大学側に渡す代わりに法人統合を実現させる、浜松医科大学は静岡大学に飲み込まれず工学部と情報学部を加えた新大学として生き延びる、という思惑があったと思われます。

 

ところが、静岡大学側が法人統合のメリットより浜松キャンパスを切り離すデメリットのほうが大きい、もっと言えば、浜松医科大学を静岡側に取り込まなければ統合の意義が乏しいと考え直したといったところかと思います。


 

一言で言えば、

浜松医科大学を静岡大学医学部として取り込みたい静岡大学VS浜松地区にある静岡大学の情報学部、工学部を取り込みたい浜松医科大学

 

といった対立の構図です。

 

これが静岡VS浜松となって、大学だけでなく、市長も巻き込み収拾がつかなくなってきているということですね。。。

 

客観的にみて、正式手続きを経て合意したものなので、喩えれば、条約を結んだ片方の当事者が一方的に条約内容を変えるようなもので静岡大学に非があるように思えます。

 

そう考えると、解決手段は

 

1.(静岡大学側が)浜松医科大学が許容可能な代替案を提案する。

 

2.学長私案といったものではなく、静岡大学として「合意破棄」を正式決議したうえで、浜松医科大学側に謝罪、撤回を申し入れる(場合によってはペナルティを受け入れる)。

 

このどちらかしかないんじゃないかなって思っちゃいます。

 

ただ、浜松側が発足させた期成同盟会のこの写真↓

 

 

なんと写真のど真ん中に浜松市長、脇役のはずの政治家がしゃしゃり出てきて却って胡散臭く感じるのは私だけじゃないと思います。

(スズキ会長の鈴木修さんまで出てきててちょっと、引きました。。。主役の浜松医科大学の学長は端のほうですびっくり

 

いずれにしても、学生や受験生が困らないことを大前提に解決してもらいたいものです。