みなさん、受験お疲れ様でした。
今はリラックスしていると思いますので、全く違う話題を。。。
巨額のオイルマネーを背景に創設された競馬のサウジカップ。
2020年創設と伝統はありませんが、とにかく、圧倒的な賞金という人参をぶら下げて、世界各国の名馬を呼び込もうという分かり易い企画です。
しかも、サウジ、宗教上の理由で馬券発売がありません。
アラブの大富豪の道楽で作られたレースといったところでしょうか。
ゴルフの世界でも、オイルマネーを背景とした巨額賞金を餌にLIVゴルフツアーが創設され、米国PGAツアーの選手を次々に引き抜いています。予選落ちがなく、出場するだけで巨額の賞金がもらえるため、主催者側の採算は採れないと言われていますが、富豪の道楽と考えれば納得するしかありませんね。。。
さて、そのサウジカップ。
1着賞金はなんと1000万ドル(130円換算で13億円)です。
各国の最高賞金レース、BCクラシック(米国)600万ドル、凱旋門賞(欧州)500万ユーロ、ジャパンカップ(日本)5億円と比べて約2倍となっています。
サウジカップ当日は、サウジカップデーと呼ばれ、前哨戦としていくつかのレースもあるのですが、前哨戦の1着賞金も全レース1億円超(90万ドルから150万ドル)となっているため、日本馬が大挙して挑戦しました。
サウジカップを含む4レースに20頭。
競馬ファン的にはワクワクが止まりません。
さすがに深夜3:30は厳しいので録画して、朝5時から観戦しました。
結果、4レース中メインのサウジカップを含む3レースで日本馬が優勝!
サウジカップは4年目にして、日本馬初優勝の偉業を達成しました。
サウジカップを勝ったパンサラッサ、1351ターフスプリントを勝ったバスラットレオンを勝利に導いた矢作調教師。
矢作調教師は開成高校出身、大学受験をせず調教師になったことで有名です。前例にとらわれず、独特のローテーションで積極的に海外挑戦する国際派です。
矢作さんに他の関係者も感化され、今回の日本馬大量出走、大活躍に繋がったとのたと思います。
なんでも、サウジカップデー総賞金の57%にあたる1790万ドル(24億円超)を日本馬が持って帰ったらしいです。アラブの大富豪のお金を日本馬が持って帰る。。。気分良いですね~。
サウジカップについて、所見を最後に。
1.日本の一流馬は、ダートでも走る!
サウジカップ(ダート)に出生したパンサラッサ、ジオグリフは芝GⅠ馬ですが、ダート経験がありませんでした。日本では芝で強い馬はダートを使いませんが、ダートでも強いと思っていたので注目していましたし、もし馬券が買えるのならジオグリフの単勝に突っ込んでいたと思います。
結果、パンサラッサ優勝、ジオグリフも差のない4着でした。
やはり日本の一流馬はダートでも走りますね。
海外遠征は、サウジカップだけでなく、ブリダーズカップクラシックを目指しても良いんじゃないかなと思いました。
2.あの馬の強さが改めて認識された。
逃げるパンサラッサをあわやというところまで追い込んだのが昨年2着だったカントリーグラマーです。
そうです、昨年サウジカップ2着後、ドバイワールドCを勝ち、その後、パシフィッククラシックで史上最強馬に認定されたフライトラインの2着に負けたカントリーグラマーです。
その着差はなんと19馬身1/2。
つまりは、パンサラッサの19馬身前にフライトラインがいるという計算になり、改めてフライトラインの怪物ぶりを感じました