「女性プロ棋士誕生なるか」という記事の中で、現在No1女流棋士である里見香奈女流5冠がプロ棋士の挑戦権を獲得した話題をお伝えしました。
その後、挑戦を決意した彼女はプロ編入試験に挑みましたが、14日狩山四段に破れ3連敗となり、その挑戦は幕を閉じました。
今回の編入試験の合格確率は、実力的に五分五分と思われていましたが、実力を発揮できず本当に残念でした。。。
特に勝利目前から大逆転された第2局が痛く、里見女流5冠でも1勝もさせてもらえなかった編入試験の厳しさが浮き彫りになりました。
プロ棋士になるためには、今回里見香奈5冠が挑戦した編入試験は特例であり、正規ルートは奨励会3段リーグを突破することですが、その3段リーグが先週末からスタートしました。
今回の3段リーグには、前回記事で紹介した理系DNAを持つ期待の新生山下数毅くん(中2)が初参加しています。
藤井聡太に続く史上6人目の中学生棋士(過去の5人は、ひふみん、谷川永世名人、羽生善治永世7冠、渡辺明名人、藤井聡太5冠)になるには、この3段リーグで41人中2位までに入る必要がありますが、半年ごとに開催されますので、1年半、3回チャンスがあります。
その注目の初回が先週行われましたが、残念ながら連敗スタート。天才少年でも苦しむ奨励会、本当に厳しいです。
この奨励会、小学生からすべてを投げ打って将棋に没頭し、26歳までに4段昇段できなければ強制退会。その勉強量、努力量、精神的なプレッシャーは大学受験の比ではないと思います。
山下くんの中学生プロ、そして、里見さんに続くプロ棋士挑戦(現在3段リーグで中七海3段が挑戦中)からの女性初のプロ棋士誕生を期待したいですね。