旅行エピソード~置き引き事件(最終回) | 理系女子の難関大受験記&親父のつぶやき

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子ども2人の受験監督を務めた50代親父が綴る受験日記です。
これから受験する方の参考になればとリアルな体験を余すところなく語ります。
今は、自分の趣味やつぶやきも書いています。
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置き引き事件の続きです。

 

 

 

 

 

 

売店に入った木下似の置き引き犯

 

 

ヤツは、売店の冷蔵庫からコカ・コーラのペットボトルを取り出し、店内をうろつき始めました。

 

 

 

店員の位置を確認するような目線をしたあと、会計もせず、ペットボトル片手に堂々と店を後にしました。

 

 

 

 

万引きです。

 

 

 

ここはチャンス。

 

 

 

 

どのタイミングで問い詰めるか。

 

 

まず、冷静に反撃をされた場合の対処方法を考えます。

 

ヤツは水着でビニールっぽいバッグは持っていますが、凶器を隠している可能性は極めて薄いと思われました。

 

しかもあの体格と年齢。

 

背が低く小太りで腕力が強そうには思えません。

 

私も強いわけではありませんが、格闘技経験はあり、最低減の防御は出来そうにはあります。

 

とはいえ、殴りかかられる可能性がないわけではありませんので、しばらく、チャンスを伺い、順番待ちの列が出来ているウィルポートのレストランの前で声をかけました。

 

人もたくさんいますし、襲われたら誰か助けてくれる、あるいは、通報してくれるだろうという判断です。

 

 

「すいません。その(かっこ良い)ビーサン、貴方のものですか?」

 

 

「。。。。」(無言)

 

 

明らかに動揺し、目が泳いでいるので畳みかけます。

 

 

「私の無くなったビーサンなんですけど」

 

 

ヤツは、気弱な感じで演技を始めました。

 

 

「アレッ??」(足下を見ながら)

 

 

 

ヤツのか細い声が続きます。

 

 

 

「俺のじゃ無い。

 

おかしいな。

 

サンダル間違えてしまったみたいだ。

 

すいません、返します」

 

 

 

ビーサンを回収し、トドメの一言を。

 

 

「その、コカコーラ、万引きしましたよね?全部みてました。金払ってきて下さい。金払ったら、さっさとここから出て行ってください。」

 

 

「す、すいません。。。」

 

ヤツは全てを悟ったように、そそくさと売店のほうに向かって立ち去りました。

 

たぶん、お金は払っていないとは思いますが。

 

 

その後、私は、警備員を探し、一連の事件を話して、男の特徴とパトロール強化をお願いし、家族の元にもどりました。

 

僅か20分程度の出来事だったと思います。

 

何だか、オチのない話ですが、今から思うと逆ギレされたら危なかったのではないか、と思います。

 

このエピソード記事を書いていて、あの頃は血気盛んで若かった、イキッてたなって思っていまい、本当に歳をとったな、と感じている次第です。(完)