私の将棋歴は長く、小学校低学年時に父に教えてもらって以来40年以上になります。
といっても、専ら父との対戦がメインで将棋大会などへの出場経験はありません。
アマチュア2段の免状は持っていますが、社会人になってからは将棋を指すこともなくなり、今は
「観る将(みるしょう)」
となっています。
「観る将」とは、自分で対局することは殆どない、将棋観戦が趣味となっている人たちのことを言います。
昔と違いプロ棋士の将棋は毎日のようにネット中継される時代となっています。
持ち時間の長い棋戦では、1時間に1手も進まない事はしょっちゅう起こるのでTV中継には全く向いていませんが、ネット配信には向いています。
「うちのダンナは1日中、ネット将棋中継を観ている。何が面白いのか?変態ではないのか?」
と思っている方いませんか?
このネット中継、タイトル戦だと300万人くらい観ていますので、変態ではなく、普通の趣味です笑。
ネット配信の普及とともに、最近、爆発的に「観る将」が増えていると言われています。
将棋ファンの爆発的増加の大きな要因が、藤井聡太(敬称略)の出現で、29連勝時は600万人もネット中継を観ていたそうです。
テレビを観たり、本を読んだり、と別な事をしながらネット中継をダラダラとチラ見する、といったマッタリ観戦ができるのも魅力と思います。
今日は、藤井聡太がどれくらい強いのか、いや、みなさんの想像を遥かに超える空前絶後の強さであることを伝えたいと思います。
私が藤井聡太に初めて注目したのは、2013年の詰将棋選手権で当時小4だった藤井聡太が5位に入賞したニュースをみたときです。
詰将棋とは、正解の手を指し続ければ100%勝てる必勝の盤面からはじめ、正解を続け勝ちきれるかのクイズのようなものです。
正解は1通りしかなく、1手でも間違えると負けるというクイズになっています。
詰将棋選手権は、1年に1回開催され、プロ棋士でも解けないような難問ばかりが出題される詰将棋の大会で実際に多くのプロ棋士も参加しています。
将棋界の数学オリンピックのようなものです。
藤井聡太は小6のときの詰将棋選手権で多くのプロ棋士を破り初優勝、以来5連覇しています。
この快挙は、小6で数学オリンピックで金メダルを取るのと同じくらい凄いと思いますし、今後2度と起きることはないと思っています。
この才能に私も驚き、藤井聡太の成績はずっと気にしてみていました。
そして中2でプロ棋士になるとご存知のとおりデビュー29連勝という華々しいロケットスタートを切り、こんにちまで、スランプ知らずで勝ちまくっています。
では、現在の藤井聡太はどれくらい強いのでしょうか?
想像を絶する強さであることを分かりやすく解説します。
残念ながら明日に続きます