昨日の記事で、
『私は某難関私大の文系出身。今のアラフィフ世代には珍しく両親とも中卒なので、「トンビが鷹を産んだ」ケースかも』
と書きました。
しかし、本当でしょうか?
本当にトンビが鷹を産んだのでしょうか?
私はこの手の話を聞くたびに本当かどうかは怪しいと思ってしまいます。
私自身の話をします。
私の両親は中卒と書きましたが、父からは「きょうだいが多く高校に行かせてもらえなかったが、中学時の模試では○○県で7位だった」と何度も聞かされていました。
おそらく、私が遺伝を気にして潜在能力が低いのではないか、という劣等感を持たないようにと話してくれたものと思います。
この効果はテキメンで、私は子どもながら「俺には○○県7位の血が流れているので出来るはずだ」と思い込んでいた節があります。
そして、私の父はトンビではなく、(学歴的には)トンビの生き方をした鷹だったと思っています。
大学受験は、遺伝(潜在能力)、環境、努力が3大要素と思っていますが、遺伝(潜在能力)があったとしても環境や努力が欠けた場合、良い結果になりませんので、親の学歴が低かったとしても(遺伝・潜在能力的に)トンビだったとは限らないといった理屈です。
世間で言う「トンビが鷹を産んだ」ケースの殆どは、実は親も鷹だったのではないか、と思うわけです。
父が話してくれた「県7位」のエピソードは私に勇気と自信を与えてくれた思いがありますので、自分の子ども達にもこの手の話を積極的にしています。
私自身も中3時の模試で一度大爆発して国数英3科目総合で全国17位だったことがあります。
しかし、爆発したのはこの1回だけ。マグレの一発です。
しかも、高校受験生向けの模試なので難関私立中学の生徒は受けていないだろうし、母集団のレベルは相当怪しいわけですが、子ども達にはこのエピソードを何度かし、優秀な血が流れているといった事を刷り込みました
親自身が自分が鷹だと思い込み、子どもに刷り込む、このポジティブな姿勢というの必要なんだろうな、家庭内では自慢話を大いにすべし、と思ったりしています。
遺伝(潜在能力)、環境、努力に加え、思い込み・自信といった精神力も重要な要素ではないか、と思っています。