共通テスト2日目の朝。
ひと晩寝てスッキリしたのか、奏は普段通りになっていました。
奏は予定通りの時間に起床し、「眠れた?」の問いに対し「良く眠れた!」と返しました。
全く同じ会話でしたが、前の日の優しい嘘ではなく、本当に良く眠れたそうです。
初日の模様はこちらから。
理系にとって共通テスト2日目は失敗できない1日です。
数学ⅠA、ⅡB、物理、化学。
すべて理系科目で得意科目。
全ての科目で満点の可能性もありますが、やはり理系にとっては如何に失点を最小限に抑えるか、という1日になります。
奏の顔には精気が戻ってきており、今日は大丈夫だろう、という予感がありました。
私は、「物理化学をどちらから先に解くかをしっかりと決めておけ」とだけ伝え、送り出しました。
理科の順番は問題をみてから決めても構いませんが、奏の実力から時間切れリスクは殆どないので、小細工はせず、マークミスなど余計な気を遣うことのないようにという思いでした。
初日同様、奏の奮闘に想いを馳せながら2日目が終わり、そして、奏が帰宅しました。
「ただいま!」
初日とは打って変わって元気な明るい声です。
この表情で2日目の勝利を確信しました。
「早く採点したい!」という気持ちを抑え、夕食をとりました。
終始、ニコニコしています。
本人もよほど自信があるのでしょう。
問題は初日。どこまで耐えているのか、それとも想像を絶するほど「ヤバかった」のか。。。
そうこうしているうちに、奏が自己採点を始めました。
もちろん、多くの受験生がそうであるように動揺しないよう1日目分も自己採点はしていませんので、2日分まとめての自己採点になります。
「うおー」、「ヤバっ」、「アレっ」、「よっしゃー」などといった声が響いています。
表情は明るく、思ったよりは出来が良さそうだな、と私も思わず、笑みが溢れました。
そして。
果たして、自己採点の結果は。。。
つづく