台湾 2011年6月17日(金曜日)
あふれる簡体字表記、政府が「待った」[社会]
中国人観光客の個人旅行解禁による商機を狙って、ホテルやレストランなどでは中国で使われている簡体字を取り入れる動きが出ているが、これに政府から待ったがかかった。行政院はこのほど「製品やメニューの説明に簡体字を使う必要はない」とする声明を出したほか、立法委員は与野党を問わず、業者の簡体字を使おうとする動きに否定的な意見を示している。
かねてから台湾で使用する漢字(繁体字)を中華文化の正統な文字「正体字」として世界遺産登録を呼びかけている馬英九総統は15日、「政府のいかなる文書・ホームページも正体字版をメーンとすべきだ」と言明。これを受けて、交通部観光局は同局サイトで簡体字版のページを削除している。
行政院の陽永明スポークスマンは、「中国人は台湾に、大陸とは違うものを見にきている」として、メニューや商品説明の字体書き換えは全く必要ないと強調した。
野党・民進党の管碧玲立法委員は、「レストランなどのメニュー上で繁体字と簡体字を同時に使用するのは構わないが、看板への簡体字使用は政府が取り締まらなければならない」と主張。夜市(屋台街)で台湾の名物屋台料理の名称そのものが中国風に書き換えられた例を挙げ、「看板に台湾の漢字を使わなければ、中国と同じだと誤解されてしまう」と指摘した。
NNAより