あのひと
ラオスのある町で出会ったひとがいた
そのひとはわたしの故郷がだいすきで
わたしのことを ちゃん づけでよぶ
おとなのおとこのひと
あたりまえの枠にとらわれないひと
日本に帰って東京で会った
それから
京都にいるときに遊びにきてくれた
恋愛というか
そんな感じでみてはいなかったのだけど
―実際、同じときにラオスで会ったひとのことに
わたしは熱烈な片思いをしていたのであるのだが―
京都の北のほう
大原でお寺を見て回って、滝で水遊びして
わたしのことを
だいすきだよーっと言っていた
そのひと独自の、すきの表現で。
四条でごはんたべようかとお店をみてまわっていた
泊まる宿をこれから探すといっていたのだが
結局わたしの部屋で
ごはんをたべることになったのだ
それから
次の日の朝、一緒に寝た
すきだとか
そんなんじゃなくて
もちろんすきなんだけど
それはひととして
すごく考え方に共感できるとか
憧れるとかそういう類のもの
さいきん
よく思い出す
もうすぐ、南米から帰ってくる
そのひとのことを。