スープの嬉しい季節(勝手に)シリーズも、残すところ
あと4つ。(「その30」で終わりのつもりでおります。)
 残り4つは、ドイツらしいスープしようと決めておりました。

その27は、ホワイトアスパラのスープ。
 このスープ、ドイツではかなり、かなりポピュラーなスープの一つです。
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ただ、実は。
ドイツの「ホワイトアスパラガス」
旬は春なのです。

暗くて、寒くて、長〜い冬。
歯を食いしばって、その寒さを耐え忍んで。
ある時、ふと顔を上げると、木々の新芽がぷっくり。
『まだまだ寒いのに、自然はもう春の準備?』
と思っていると、まもなくして、木々が一斉に芽吹き、すると人々も、やっと春の明るい雰囲気に!

市場に並ぶ美しい花々も、お野菜も、そして。
「お待ちかね!」の白アスパラガスの登場です。
新鮮な美しいまっ白なアスパラガスがそれはそれは、たくさん並びます。

もちろん、そんな季節には、レストランでも特別「アスパラガス」メニューがあって。

以前書きましたが、
お家用にも。
アスパラガスの皮むき器や、アスパラガスを茹でるための丈の長いお鍋があるくらいですから、
ドイツの方には、「特別なお料理」のひとつなのだと思います。

 
これらは今年の春に作った、お家アスパラガス料理。
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レストランでも、このように、ジャガイモとハムが添えられて。オランデーズソースをかけていただいたり。(もっとず〜っと美味しそうですよ〜。笑)
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 そういえば。この、白ワインは白アスパラガスに合うワインとありました。笑。

こちらはリゾット。
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長い長い「ドイツの冬」がようやく終わり。。 
樹々が芽吹き、待ちに待った美しい春の訪れ。
テーブルにも、そんな嬉しい「春」を届けてくれるのが、この「ホワイトアスパラガス」な、はずなのに〜。
 
それが。

いえ、残念ながら。
今は、まだ冬が始まったばかり。
なのになぜ?と思う、この冬の時期にスーパーマーケットでアスパラを普通に見つけてしまうなんて。。。

嬉しい反面、
これでは「春」を感じられる有り難みが。
 
と、言いながら結局買っちゃいます。
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剥いた皮は捨てずに、一緒に茹でます。
皮にこそ、アスパラガスの香りがいっぱい〜。
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茹でたアスパラガスをピューレ状に。クリームスープ仕立てです。
 
浮身は、アスパラを薄切りにして。
「きっと、沈んじゃうかしら〜ん?」
っと思いましたが。
薄かったからか、しっかりと浮いたままです。(わ〜いっ)
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本当は、トロ〜っと、柔らかく茹でたアスパラガスをオランデーズソースで食べたい気持ちですが。

やっぱり、その楽しみは、春まで待つことに。

 

ほんのり甘みと、なんとも言えないアスパラガス香り。

ドイツ人にだけでなく、わたくしにとってもホワイトアスパラガスは、

やっぱり春の香りです。

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