保護猫のさんちゃんは、もう2年も我が家で暮らしているのに、家族を近くに寄せません。
家庭内野良を貫いております。
ごはんと、ちゅーると、トイレを片付けてほしい時だけ、遠くから、お願いします。
しかし、ある日……。
ハッ!? 誰かが見てる! この家、何かがいる!
家族の輪に入りたいのは山々らしく、階段の上から、リビングにいる人間たちを眺めています。
意地を張らないで、くりゃいいのにねー。
でも、彼女には、まだこれが精いっぱいです。
たまにドキリとするので、『ねこ物件』は、やめてほしいです。