夏休みももう終わりです! 上越小旅行で出会った、美味しい文学散歩!
まず、新潟といったらコレでしょう。
直江津の三野屋の「継続だんご」です。
これは、林芙美子の自伝的小説『放浪記』に登場する、お団子です。
継続だんごってのもヘンテコな名前です。これは明治の新政府による米穀取引条例が施行され、直江津に米穀取引所が明治26年に開設されたことに端を発します。この解説は10年ごとに見直しされるものでしたが、直江津の取引所には、明治36年に閉鎖の指示が出てしまいます。これに市民が大反対。街を上げての嘆願運動が起き、ついに営業継続の許可が出ます。それを祝って作らたのが、このだんごで、以来100年以上、原料や製法を変えず、今でも添加物を使用してないとのこと。
だんごというより、焼き菓子に近い感じで、わが家ではファンも多いお菓子です。
「放浪記」では、林芙美子が日々の生活に疲れ、傷心を癒す旅に選んだ先が直江津でした。直江津の駅についた芙美子は、駅のそばで団子を買い、待合所に腰をかけて、このだんごを食べると、死のうとまで感じていた事が馬鹿らしくなって来たってわけで、まさに命を救ったお菓子ですなー。
ちゃーんと、三野屋さんにも行きましたよ。お店には初めて行きました。
10本入りを買いましたが、息子と娘が瞬く間に平らげてしまいました!
ついでに、こんなものも。
ペンギンクッキーです。
次にもう一つ。
夏目漱石の『坊ちゃん』に登場する笹飴です。
「越後 の 笹飴が食いたければ、わざわざ越後まで買いに行って食わしてやっても、食わせるだけの価値は 充分 ある。」
ってわけで、こちらは伊藤製餡所の「ささ飴」です。
笹の葉に飴がくるまれていて、ほんのり笹の香りがするのがイイですね。
歯にくっつきやすいので、舐めて食べるのがおすすめです。
和菓子好きな息子の大好物です。
ささ飴のオリジナルは、日本一古い飴屋の老舗・髙橋孫左衛門商店という事でしょうが、まあ、そんな野暮は言いっこなし。
『坊ちゃん』に登場するだんご「坊ちゃんだんご」だって、いろんなお店が出していますからね。
ちょっと笑ったのは、伊藤製餡所の店先に貼られていたメッセージ。
ちょっと、文学的ですww
つられて、水あめも買って、親子でなめています。
いろんなお土産をみるだけでも、旅行って楽しいですよね。