死ぬほど死んだ。 | あんぱん子

あんぱん子

わたしはあんぱんのように太っております。

今日、普通にバイトしてた。


今日のバイト終わったら名古屋帰れるんだって。


サクッと終わらそって。



そしたら、店長が社員さんを、座敷に連れて行った。



その瞬間、みんなの空気が凍った。




社員さん、解雇されちゃうんだ って。


あたしも気が気じゃなくて。






そしたら、そんなもんじゃなかった。



店自体、潰れて、バイトもみんな解雇。



しかも、今月の20日で。




え????







それから、その日居たバイトが1人ずつ呼び出され、


あたしも呼び出された。



もう、店長の後ろ歩いてるときから涙がこらえられなくて、



店長が振り返ったときにはボロボロボロボロ泣いてた。





「『あたし卒業までここで働きます』って言ってくれたよな。


 俺、あれめちゃくちゃ嬉しかったのにな。ごめんな。」




「お前は人見知りだから、次のバイト探すのも大変だよな。」




って。頭なでてくれた。



だけど、あたしは、


大きな声で


「やだやだやだ~~~」って、


地面叩いて泣き叫びたかった。



「『全部ウソです』ってなればいいのになあ」って店長が悲しい顔で笑ってた。





バイト。



せっかく半年も経ったのに。




そのあとは真っ赤に目を腫らしたまま働いた。



いつも下ネタとかばっかの社員さんが、


「もっとみんなと働きたかった」


って、泣きそうな眼で何回も言ってた。





社員さん、めちゃくちゃ沈んでた。


本当なら明日親来るし、すぐ家帰りたかったけど、


社員さんの家で飲んだ。


社員さんは、これからも遊ぼうねって言ってくれるけど。


やっぱりバイトで会ってるから、こうやってバイト帰りとかに遊べるんだよ。


しかも、もしかしたら遠いところに行っちゃうかも、とか言い出すし。




あたしはバイトで、本当に大切な友達に、いっぱい出会えた。



しーちゃんの前にいるあたしは、どの友達といるときより絶対一番自然体で、最高潮にわがままで居れる。


あいぼんは妹みたいで、優しくて気が効いて、毒吐いて、かわいい。



最初はめっちゃ辛くて、逃げようって何度も思ったけど、


それだからこそ、今のバイトが大好きになれたんだと思う。


こんな楽しいバイト、他に見つかるのかな…???


正直死ぬほど無気力です。