「日本ものづくりの迷走」を論じる元フェラーリデザイナー・奥山清行さん。
日本らしさとは何か?
一体何がそれを日本製品たらしめているのか?
その答えを作り手さえも理解できていないのが、今の日本ものづくりの現状だと言うのだ。これぞ identity crisis...
奥山清行さん曰く、古くから日本ものづくりの価値はその「シンプルさ」にあるんだとか。何か一つ核になる価値があり、その他の要素を切り捨てることによりその価値を凝縮させた状態、それがシンプルさ。日本美術における「切り捨て」を西洋人が賞賛したのも、日本の美学の独自性を物語る。
その独自性 = 日本性こそが、グローバル化した市場で圧倒的な競争力になる。
価格競争でなく、「価値競争」で勝て・・!
日本ものづくりのこれからが楽しみ^^
参考文献:奥山清行『伝統の逆襲 - 日本の技が世界ブランドになる日』
「伝統を守る」とはどういうことなんだろう?
学部生のとき、茶道の講義でこんな議論をした。
「裏千家の伝統では、家元は原則男性が引き継ぐものですが、女性の家元を受け入れることに賛成ですか、反対ですか」
「本来茶道は禅の教えに乗っ取り厳格な掟を守ることによって自己の精神を高める道ですが、厳しすぎると敬遠する若者もいます。作法もルールも無しにお茶とお菓子を楽しむだけの茶道についてどう思いますか」
議論はとても鮮やかだった。でもひとつ、伝統の「変化=タブー」という前提での質問に私は不思議な危機感を覚えたの。
現代日本における「伝統」はどうしても保守的になりがちで、文字通り「保ち」「守る」ことに固執しすぎている気がする。まるで御一新を境に進化が止まってしまったかのよう・・それでは文化を殺してしまう。
それでも茶道はとても保守的でありながら数ある「革新」によって生き残ってきた文化なのだ。もともと男一色だった茶道は御一新や高度経済成長を経て女性をターゲットに商品化することに成功。だったら高齢化が著しい今こそ若年層をターゲットに「革新」しなくっちゃ! と私は思うんだけどなぁ〜
「大事なのは、伝統や古いものの中に未来を見出せるかどうかだよ。伝統に甘んじてはいけない。」
これはマイセン(ドイツ)のとある建築家の言葉。これぞ「伝統を守る」人の心得なのかと感動した。がんばれ世界の伝統の守人たち・・✨
ー I want to try things I truly want!!!
Perhaps I would taste the bitterness of failure, but I shouldn't be afraid cuz that bitterness is what exactly I need while I'm still young 😉 ー
日本の伝統は美しい。
私はその美しさに、つい一年前まで殆ど触れること無く生きていた。
私の目を変えたのは米国留学。世界に出てはじめて、自分のルーツを確認すると共に自分の無知にも気付かされた。
「近い将来、伝統産業でなく伝統文化になるんでねえか」
秋田・角館の樺細工製品を売ってるおっちゃんの言葉。柔らかで、赤く可愛らしい桜の茶筒も、このままではいずれ商品としての生産が無くなってしまうそうだ。
「美しいから」「歴史があるから」「手仕事の技術を継承したいから」
だけでは、伝統産業が残る理由にはならない。やはり需要がなければ・・
残るか、廃れるか。
商品の価値を決めるのは消費者である。だからこそ、私はもっと発信したいと思った。
もっと多くの人に知ってもらいたい。
この茶筒の美しさと、人々の営みの歴史を・・
もちろん、私自身もっと知りたいというのがいちばんの動機✨😁
職人さんの魂がこもった茶筒は本当に愛らしいの💓