監督 リドリー・スコット 
脚本 コーマック・マッカーシー 

公開 2013年 

出演  マイケル・ファスベンダー カウンセラー
    ペネロペ・クルス     ローラ
    ハビエル・バルデム    ライナー
    キャメロン・ディアス   マルキナ
    ブラッド・ピット      ウェストリー 




記録と自己満足の素人による感想やネタバレです。 






【あらすじ】 
仕事もプライベートも順風満帆な弁護士カウンセラーが、軽い気持ちで一回きりの一儲けをしようと踏み入れた裏の世界で、取り返しのつかない事態に巻き込まれていくという話。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ネタバレ含む感想】

 
リドリースコット関連で一番好きな映画は「グラディエーター」かなジェチ

マキシマスかっこいい。ドキドキ
あと「ドミノ」も好きです。 

最近はじめてプロメテウスも見たけど、それにも本作のマイケルファスベンダーが出てましたねこ

ハンニバルとかエイリアンもだけど、終わり方が好きなのかもしれない…。

 


そしてこの映画を最近たまたま見る機会があって見たけど、批判も多かったらしいけど私は結構好きですキラキラほっ♡


キャストが凄い、それで注目を集めはしたけど賛否分かれたって感じかな?
でも確かにこれは好き嫌いが分かれるだろうなーという作品でした。

小説家が脚本を書いているだけあって、会話シーンが多い。 
しかもこれは伏線なのか?どういう意味で言ってるんだろう?というシーンが多い。 
初見で全部を完璧に理解するのはしんどい。 
(少なくともアホのあたしにはきつかった…カスパー51) 

脚本は映画では削られた部分もかなりあるっぽいけど、詳しくは知りません。 
会話または設定も削除されたとかされてないとか… 

映画が始まってから、しばらく淡々と各出演者の会話シーンが続いていて、 
序盤で脱落者が出てもおかしくないと思う 笑

こういう映画が苦手な人もいますよね。


しばらくというか、印象的にはもう映画の大部分は会話シーンかな。 
もちろん会話シーンの中にも見どころはありますし、会話だけで何も起こらないということじゃないんです。 

ただ表面的にはそういう映像が多くて、

淡々とした日常や会話が続くような描写が苦手な人は相性悪いかもしれない。


「何が言いたいの?」ってなる人もいるだろうなぁと思うにっこりピカチュウ6


そして終わる時も会話シーンから突然終わるので、「え?終わり?」てなる人もいると思う。 笑

 

個人的にはそういう終わり方かなり好きです!

ここまで言っといてなんですが

「会話シーンメインなのか^^」と思ってみると、
ちゃんとグサ!ブシュ!ドン!!とかあるのでお気を付けを…。
 
 


とにかくハッピーエンドが好きな人や、映画らしい綺麗な起承転結が好きな人には向いてないと思う。

 

 


情報も少ないので「結局これどういう意味?どうなったの?」ってなる人もたくさんいるだろうという映画です。 


でもこれだけ豪華なキャストだからそれだけで見る価値はあると思うすまいる 
 

 

やっぱり、一番気になってたのは

いつも明るくてニコニコのイメージが強いキャメロンの妖女っぷりが凄い。


背中に豹柄?チーター柄?のタトゥーを入れて、メイクもチーターをおもわせるメイクをしています。 
アートメイクなのかしら?
キャメロンもだいぶ老けてきてるけど、全然素敵! 

(ちょっと前にマスクを久しぶり見たけど、キャメロンがぴちぴち過ぎてアウォーンseiハート。でした)


まさに妖女。 
妖しくて何を考えているか分からない、恐怖すら感じる。なのに惹かれてしまう。 
そういう演出なんですが本当に素敵でしたー

ライナーと共に2匹のチーターを飼っていて、この映画はいたるところにチーターが登場します。 
ライナーの店だけどレストランのど真ん中にチータいて凄い店だなヲイってなりました笑

 

チーターが重要なのかというより、映画を見てもらえればわかると思うのですが捕食者・強者としてのアイコンみたいな感じだと思います。


あと、マルキナがおなかすいたと発言するシーンが2つくらいあるんですが、
その二つが印象的でした。


どちらもセリフを発した直後にシーンが変わるので、別に大したことないセリフ?シーンなんですけど。
でもマルキナが言うと特別に聞こえます。
ライナーにおなかが減ってないか聞かれるとニヤッとしながら「ペコペコよ」っと言ったり。
マルキナってやっぱり捕食者ですよね。

メタファーなんですが、いろんな意味で捕食者側です。
だからここは脚本家が意味あって作った2か所のセリフだと感じました。




私はハビエル・バルデムのなんか…なんとなく声とか喋り方とか顏が好きで、、 笑らぶ2
奥さんのペネロペが同作で他の男と本格的にいちゃついてるのは

「ぶっちゃけ実際どうなのかなぁ」とか不毛でくだらないことを考えたりしてしまった…。 

でもなんか凄く好きなんです。この人の顔と声ハート

髪型がファンキーでしたね今回。

 

 

 


映画を通してずっと思っていたことは、主人公のカウンセラーがアホすぎるということです。

軽率過ぎます。


豊富な会話シーンでいろんな人から、ある意味で忠告?警告?を受け続けるんですが、 
カウンセラーは真に受けなかったり、聞き流すだけ。 

本気にしてなくて「そんなに脅すなよ」くらいです。


この映画のテーマでもある「欲」の前では誰の忠告も何の意味も成さなかったということですかね…。

「自分には何も起こらない」と思ってるって感じで、
「もし何かあったら?」ということもたぶん考えていないのではないかなぁ。 



ライナーも同じく問題に対して逃げ腰のタイプ。 
物事を深く考えない、考えたくないのかも。 
最後の時が迫っていても立ち向かう勇気も諦める勇気も持ち合わせていない。 

ウェストリーは立ち回りや心構えこそ上手でしたが最後惜しかったです。
ただ運が悪かった。 
(個人的に彼の結末が一番なりたくない結末だった…) 

 


ローラは完全にとばっちり。 

かわいそうすぎる。

ローラとマルキナが語るシーンがあるけど、 
二人はまったく交わらないタイプの女性たちでした。

 

マルキナは独特の人生観や哲学を持っているうえに、道徳心などなく人の心を理解できないんですね。 

 

二人は笑顔で会話をしていますが、
きっとマルキナから見たら純粋なローラが異星人に見えたに違いない。 
逆にローラから見たら変な質問ばかりするマルキナがよくわからない、からかってるの?という感じ。 



この映画のキャッチコピーで「罪を選んだ」というのがあるんだけど、 
まさに数ある選択肢の中から自分で選んだいった結果それぞれがこうなったという。 (ローラは…やっぱりとばっちり)


主人公はそういうことを後半に諭されます。 
あとの祭りだけれどひゃ~・・・


そしてこんなことになったあとも本人は選択したなんて、そんなつもりはないんですが。

過去は変えられない、自分で選んだ今があることを受け入れずあがきます。

 



ちなみに私は「黒幕は誰だ」より「罪を選んだ」の方がずっと好きです。ぴったり。 
宣伝を考えたら前者の方がいいのだろうけど。 

 

 

 

 

 

 

 

がっつりネタバレするよ 





【ネタバレ】

 

 
敏腕弁護士のカウンセラーと恋人のローラはベッドでラブラブ真っ只中です。 
カウンセラーは彼女との結婚の為に指輪を購入しようとします。 

アムステルダムへ宝石の購入の為に宝石商のもとを訪れたカウンセラー。 
「彼女が気兼ねなくつけれるのがいい」 
「あんまり大きいとちょっとね」みたいなことを言いながら品定めしています。 
宝石商は「あなたが思っているよりずっと女性は勇敢ですよ」と言います。

宝石商はまた、「警告の石」と称する美しいダイヤをカウンセラーへ見せながら、 
「どんなに代価を支払おうとも人は石の"永遠性"を追い求めようとする。
それが宝飾品の真髄ではありませんか?
愛する者を宝石で飾ることは命のはかなさを知り、それを賞賛することです。
死神に向かって"闇の力には負けぬ"と宣言する。
不滅の石で永遠の命を願うのです。」と語りかけます。 



結局カウンセラーはダイヤを購入します。 
ちなみに4カラットでそこそこのダイヤだと普通に1千万以上するようで、、(詳しくはわからないけど) 
それ(指輪でなくダイヤ)を購入するところからしてカウンセラーはローラにぞっこんだということがわかる。 (ぞっこん古い)

このダイヤはカウンセラーにとって予算オーバーだったようで、以前は興味もしめさなかった儲け話に乗ろうとします。 
自宅でパーティーを開いている友人の実業家ライナーのもとを訪れ、恋人のローラに内緒で裏の仕事を「今回限り」で乗ると話します。 

今回限りの仕事とは、「メキシコの麻薬カルテルによる数百キロの麻薬運搬計画に出資する」というものでした。 


麻薬はドラム缶にたっぷり詰めて密閉し、バキュームカーへ入れられます。 
さらにちゃんとトラックの中を汚水で満たし運搬されています。 
(ドラム缶でしっかり密閉していたとはいえ、汚水にちゃぷんと使って臭いとかつかないのか…? 
絶対に開封作業はしたくないと強く思った…汗) 

「今回だけ、続ける気はない」というカウンセラーに対し、ライナーは裏の世界がどれほど恐ろしいか説明します。 


大抵みんな味をしめて自分で仕事をやりだすことや、 
「ボリート」と呼ばれる自動巻取り式のワイヤーがあり、首にかけられれば首が落ちるまで切れないワイヤーの話をします。 


カウンセラーも話を聞いていますが「今回だけ」とどこか他人事の様子です。 

ライナーは前の恋人とは別れて、今付き合っているマルキナのことも語ります。 
「何を考えているかわからない、頭のいい女が好きだが高くつく」など、不安ともとれるようなことを口にしますが、 
かなりマルキナに対してハマっており自分でも「やばいよな」と自覚していました。 


中盤でもライナーがマルキナとドライブデート中に起きた話をカウンセラーにするのですが、それが予告でもあったマルキナの開脚シーンでした。 


黄色いフェラーリでドライブ中に突然下着を脱いで「フェラーリとやりたい」とボンネットからフロントガラスの上まで登りだすのです。 


オープンカーの上で左右に綺麗に開脚して、腰を振りフロントガラスに自分のアソコを押し付け、 
ライナーが見ているかちゃんと確認しながら気持ちよさそうに悶えてフェラーリと「やっている」シーンは、 
まさに異様な光景でしたが、とても魅入ってしまうシーンでもありました。 

「彼女は元ダンサーだから完全に開脚できるんだ。 
彼女はアソコを脱毛していて、まるでナマズのようで…あまりにも婦人科的だった」とライナーは言い、 
多分なんて返していいのか分からなかった?笑カウンセラーは困惑した表情で「それで…イッタたのか?」と問います。 
「もちろんイッた。前にもしたことがあるのかと聞いたら『すべて経験済み』と。」 

ライナーは彼女を恐れているが魅入られて離れられない自分に気づいていました。 
君を失うのが怖いとマルキナ本人にも後半で言っています。 



一方、カウンセラーはレストランで指輪をさしだしローラーにプロポーズします。 
ローラはカウンセラーが自分が知らないところでどれほどやばい仕事に手を出そうとしているかも知らずに、 
「もちろん結婚するわ」とOKし二人は喜び合います。 



カウンセラーはライナーから紹介されたウェストリーという仲介者に会います。 
ライナーと違いウェストリーは物事を冷静に見ようとするタイプのようで、マルキナに対しても警戒心を持っています。 


そして、ここでもカウンセラーに対してライナーと同じようなことを語りかけます。 
つまり麻薬カルテルの恐ろしさです。 

まず今回の仕事では2000万ドルをみんなで山分けするという話をします。 
そして、「やるなら根性を据えろ」と切り出し、 
「ちょっとした手違いですべてを失う。去年は少なくとも3000人が裏の世界で殺された。 
殺人ビデオは見たことはあるか?

美しい女が首を切断されて、処刑した奴が死姦するのを映像に撮る」

、 などと次々に恐ろしい話をしていきます。 

また、「自分はいつでも全てを捨てて修道院でトイレ掃除だってできる覚悟がある」と引き際についても話します。

(ここでウェストリーはミッキーロークの映画のセリフを引用したりしていますが、 
こういう話題の出し方?何か好きです。そして映画に関係ないがミッキーロークの声が好き。しぶい。) 

帰りがけにも念押しするように、麻薬カルテルの殺人や首切りなどは日常的なことで、怒りや憎しみで起こる殺人ではない、 
どんな奴を殺したいと思っているかと言ったら、あんたみたいな弁護士だよ的なことも言います。 

 


(この映画ではいろんなところで、裏の世界の「殺し」や「死」がいかに軽く扱われているかという描写があります。 


フルーツの缶詰のように死体をドラム缶に詰めているのも、ジョークだったりユーモアであって、特に意味なんかない。 
なぜそんなことをするのか問われても、「何故ってだからユーモアだよ」となんでそんこと聞くんだってくらい。 


暗闇で動いているものがあれば撃ち殺し、それから撃ったものが何だったのか確認しに行く。 

 


カウンセラーは守りたいものができたクセに、

よくこんな危ない世界に足を突っ込む気になったなって… 思いますよね。


金欠だとしても…

いやその前に後戻りできないほど金欠になるそんなダイヤ買うなよー汗


でもたいして金欠でもなかったのかもしれない。 
誰のどんな警告にも、自分とは関係のない世界だと確信しているようでしたから。)

 


カウンセラーは裁判所から指名されて刑務所に服役しているルースと呼ばれる女性のもとを訪れます。 


ルースは自分の息子が日本製のバイクで300キロ以上だし、スピード違反で捕まったので保釈してほしいことを伝えます。 

カウンセラーはこの依頼を受けて息子バイカーを保釈してしまいますが、この選択がのちの彼の運命を決定づけるものになりました。 

この息子は麻薬運搬計画における重要なバイクの運び屋で、 
麻薬が積まれたバキュームカーを動かすために必要な機械??をフルフェイスの中に入れて運ぶ手筈だったのです。 



麻薬バキュームカーは運び屋から運び屋へどんどん渡されて、ある場所に置かれます。 
そして、ついに保釈された息子がバキュームカーから抜き取られた機械を受け取りヘルメットの中に隠します。 
その受け渡しを見ている男がいました。 

男は雇い主であろう人物に息子(運び屋)を「見つけた」と連絡しますが、それがマルキナだったのです。 

男はバイク販売店で車高を測り、息子バイカーが通るであろう道に程よい高さのワイヤーをしかけます。 

(ワイヤーで首を飛ばしたい。)


(こんな手間がかかって、確実性にかけるふざけた殺し方をする殺し屋がいるだろうか。 


と言いたいところだけど、 
この映画は「首を切断する」ということがいろんな場面や話で出てくるので、それに合わせたんだろう。

迫力もあるし!そしてこういう殺し方もユーモアなのか。

 

でも、どうしても、息子がくるまでに他の車とか来たらどうするの?オロオロ…と心配になってしまった。笑) 

夜になり(夜まで誰も通らなかったの!?)仲間から奴が通るぞと連絡があり、男が見守る中まんまとワイヤーに首を飛ばされる息子バイカー。 


(そりゃ300キロ以上で走行するバカ息子だから、そのくらいのスピードでちょうどいい高さのワイヤーに突っ込めば…ポーンと!すぱーんと! 
オーメンのガラスが落ちてきて首すぱーんみたいなのを思い出しました。) 

男は転がるフルフェイスを掴んで振って頭をボトンと落として、中に機械があることを認してます。 
息子の死を獄中で感じ取ったのか、ルースがハッと目をさまし息子の写真を撫でて涙するシーンがあります。 

 


この殺しを発端に、マルキナと麻薬カルテルと取引にかかわったカウンセラー達を巻き込み壮絶な殺し合いが始まります。 



運び屋の息子バイカーは殺され、その機械を使って(マルキナの手下に)バキュームカーを強奪され、
その中の2000万ドルのブツが消えたことで麻薬カルテルは激怒します。 


ルースも麻薬カルテルも息子バイカーを殺したのはカウンセラーだと思っています。 
カウンセラーとその仲間たちがわざと保釈して殺したと思っているのです。 

カウンセラーは「やばいことになった、その10倍やばい。」とウェストリーから電話をもらい、すぐにホテルへ来るように言われます。 

この辺からかなり焦りだすカウンセラーですが、 
何が起こっているのかを聞いても、自分は関係ないと必死に訴えます。 

(まぁ真実なのですが)


ルースに会いに行くとか、組織に説明すると言いますが、ウェストリーに鼻で笑われます。

「偶然だと説明するか?

奴らは現実主義者だ。偶然の意味も知らない。」

組織もルースもみんなカウンセラーたちがやったと「思っているのです。 」

ウェストリーは自分たちも道連れだと言い、とにかく打つ手はないと思え。 
真実や真犯人が誰かなどは重要ではなく、疑われた時点で終わりだとカウンセラーに話します。 
とにかく逃げるしかないと。 

ウェストリーは「 裏社会に足を踏み入れ"自分は無関係"とは甘すぎる」と火の玉ストレートでカウンセラーを絶望させます。 
(いやもう本当そうだよ) 

そして、以前話したような殺人ビデオの話をします。 
それを見たい人間がいること、使い道があるから撮られるということです。 
ウェストリーが去る時、カウンセラー泣いてた。 




報復を恐れたカウンセラーは他人の携帯を使い、ローラに逃げるよう指示しローラはそれに従います。 


その後カウンセラーは、何が起こっているのか分からずガクブルのローラに一緒に逃げようと言われて、待ち合わせようとします。 
しかしローラは空港の駐車場で捕まり、連れ去られるのです。 
(抵抗するローラは容赦なくぶん殴られて車に放り込まれます) 



カウンセラーはライナーの自宅を訪れて、二人でテンパりまくり。 
ライナーは「お前がわからないことは俺にもわからない」と話し、カウンセラーの周りにスパイがいるんじゃないか?と問いますが、 
あらあら、あなたの愛人が犯人だよ!この会話も盗聴して聞いているマルキナです。 

カウンセラーが去った後もライナーはこの現実を受け入れられずにいました。 
プールの前で黄昏ているライナーのところへマルキナがきて「諦めたのか、それともなんとかなると思っているのか」と問い、 
「他の選択肢はないのか」、「ないわ」と会話します。 

そして「最後の時がくる頃、私はいないわよ」と言い、ライナーは「わかってる」とつぶやきました。 
(このシーンなんとなく好きでした) 


マルキナが奪ったバキュームカー(麻薬)ですが、 
再度、麻薬カルテルによって奪い返されています。 
その時の銃撃戦で通りがかりの男性も麻薬カルテルの手によって撃ち殺されてしまいます。 
麻薬は無事?に最初の予定通り運ばれることとなりましたが、 
マルキナは電話で「あまり私を舐めない方がいいわよ」とぶち切れです。 

しかし、無事に麻薬が戻ったとしても麻薬カルテルからしたら一度疑った奴らへの殺しとはもう関係ないのでした。

 


ライナーは「生きて捕まえろ」と指示が出されていたようですが、 
あまりに必死で抵抗し逃げる為、頭を打ち抜かれて射殺されます。 

ウエストリーはロンドンまで逃げましたが、麻薬を奪い返されたマルキナの標的にされ、ハニートラップを仕掛けられます。 
まんまと引っかかり全財産の情報を奪われ、その後の逃走中の路上で、 
すれ違いざまに誰かにボリートを首にハメられて、ワイヤーに首を巻き取られながら絶命します。 


これでマルキナは麻薬の代わりにウエストリーの財産を手に入れます。 


こうしてカウンセラーは誰とも連絡が取れなくなります。 
一番最初に逃がしたはずのローラとも連絡が取れなくなり、待ち合わせのホテルで伝言がないか聞きすぎて変人だと思われています。 
カウンセラーはローラがさらわれたと悟ります。 


同業者の弁護士にもローラは助からないだろうと言われて、もう見た目も心もボロボロです。 
メキシコで権力者?(カルテルのボス?)に電話で会いたいと言ったりどうすればいいかと懇願しますが、 
説教とも取れる忠告を諭されるだけです。 
自分の置かれた状況を受け入れろと言われます。 

「選択はもうずっと前に行われた。」ここでもまた選択の話です。 

(このシーンもやたらと会話です。小説の会話シーンを読んでるようです。 
ただしほとんどは権力者の語りで、カウンセラーは泣くばかり…。) 

権力者はまた、恋人と自分の命が交換できたらするか?と問います。 
カウンセラーは交換する意思を見せますが、「その言葉を聞けてよかった」と答えるだけで、交換は許されませんでした。 




絶望しメキシコ内を逃げ回るカウンセラーですが、 
ぼろいホテルで廃人同然でいるところに少年から何か小包が届きます。 

この映画のシーンであえて字幕をつけてないシーンがいくつかあるのですが、この少年との会話もそれでした。 
とにかく誰かは知らないが届けろと言われた、というような内容です。 

部屋に戻り開封してみると「HOLA!」と書かれたDVDが入っていました。 


カウンセラーは震えながら膝を落として号泣、絶叫します。 


そのDVDの中身がウエストリーと話していたスナッフフィルム(殺人ビデオ)で、被写体が誰かわかったからです。 

 

 


ローラの結末ですが、直接の描写はありません。 
きっと誘拐されてすぐにスナッフフィルムを撮られたのでしょう。 


最初は駆け引きにでも使うのかと思ったのですが、そんなことは麻薬カルテルにとっては何の意味のないことでした。 


そして最後に赤いワンピースを着た(ローラが逃げる時に着ていた)死体が、巨大なゴミ収集場にゴミと一緒に放り出されるシーンが映し出されます。 



映画の終わりはマルキナと投資アドバイザーの会話シーンです。 
マルキナがその独特な人生観?を語ります。 


また、これから香港へ現金はダイヤに替えて持って行くという話をし、 
「臆病者ほど残酷よ。これから始まる殺し合いは、凄惨を極めるわ」というセリフを言い

「そろそろ食事にしない?おなかすいたわ^^」
で、映画が終わりエンドロールです。 






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マルキナのセリフが好きでした。 


「懐かしむって-  
    失ったものが戻るよう願う事  
               でも戻らない」 
  


「真実に温度などない」 

 

 

 

  

  





ちょっと特殊な映画だったからこんなに長文になってしまった* 
もうこんな長文は…(ぐったり 汗