鹿児島城西 vs  広島皆実
   1   前半  2
   1   後半  1
   2   合計  3
       PK



 前半20分 鹿児島城西 FW大迫勇也
   23分 広島皆実 FW金島悠太
   33分 広島皆実 MF谷本泰基

 後半17分 鹿児島城西 FW野村章悟
   21分 広島皆実 FW金島悠太



 前半20分 鹿児島城西のエース大迫が先制点を決めた

 しかし そのわずか3分後

 広島皆実の11番 金島が追うように点を決めた

 そして10分後

 またもや広島皆実がゴールを決め 前半終了の笛が鳴った


 1点を追うかたちでスタートした後半

 鹿児島城西は17分 野村の得点で同点に追いつく

 しかし 前半で逆転を見せている広島皆実は

 4分後に またもや金島のゴールで試合の優勢にたった



 ロスタイム2分が刻々と過ぎる...



 試合終了の笛が晴れ渡った空に鳴り響いた


 緑のユニフォームを着たイレブンは 両手を上に突き上げお互いを讃え合った

 その横で 青のユニフォームを着たイレブンは その場に崩れ落ちた


 その目からとめどなく流れ落ちる涙は 国立競技場のピッチにしみ込んでいった



 今まで優勝してきたチームの数だけ

 このピッチにしみ込んでいった涙があるのだと思った




 1位が決まるということは 2位が決まるということだ

 どっちかが勝つということは どっちかが負けるということだ

 試合をするということは そういうことなのだ

 ある意味 残酷な世界だと思う

 どれだけ頑張ってきたって 望んだときに結果が出ないときもある

 どれだけ勝ちたいと思っても 上手くいかないときもある



 諸々のこと全部が最高潮に達しているときに試合をしていたのが

 広島皆実のイレブンだったのだ




 表彰のときまで 表情ひとつ変えなかった大迫選手のポーカーフェイスが

 いまだにまぶたの裏に残っている




 最後まで諦めずに走った両チームの部員全員は

 この日 地球上の何よりも 誰よりも かっこよかったのではないか...