子宮がん多発肺転移:自家がんワクチン完全寛解症例 | 「あとは緩和」といわれたら

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少量抗がん剤治療(がん休眠療法)で
元気に長生きを目指す ー

自家がんワクチン単独療法で完全寛解が得られた子宮がん・

多発肺転移症例が論文報告されたので紹介する.

 

 

【オープンアクセスはコチラ↓】

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1002/ccr3.7513

 

中身をザックリ紹介すると,

子宮類内膜がんに対して、子宮全摘、両側卵管卵巣摘除、

大網部分切除、骨盤・傍大動脈・後腹膜のリンパ節郭清術

を施行するも,その半年後に肺に9ヶ所の多発転移+傍大動脈

リンパ節転移が指摘された.

 

MSI-High症例であったため,標準治療と免疫チェックポイント阻害剤による治療を提示されたが,患者さんは薬剤の副作用を
懸念して希望せず.
 

そうした厳しい病態の中,自家がんワクチン療法を導入した

ところ,完全寛解に持ち込めたというケース.

 
患者さんは,元気に仕事復帰しているとのこと.
 
ウチのクリニックもそうやけど,自家がんワクチン療法では,
こういったチャンピオンケースキラキラがチョクチョクあるのは
事実なんだよな.口笛
 
 
論文にはしていないけど,近日中に,大腸がんの腹膜播種
の効果症例も提示するかな.某がん専門病院の主治医が,
『自家がんワクチンが効いている』と呟いた症例だ.
 
がん専門病院の医師が「自家がんワクチンが効いている」
などと患者さんに言うことは,一般にはありえないので,
話を聞いた時に思わず「え〜,そんな話,嘘だよ.」って
患者さんに言っちゃいました.
過去のCT画像を取り寄せ中なので,しばしお待ちを.

 

あと,たった今,本日18:00,2020年に自家がんワクチンを

施行した尿路上皮がん術後の患者さんから

『先日,大学の外来診察で再発も転移もないと言われました.』

という喜びのメールがあったことを報告する.

 

いいね.グッド!

こういう報告は,こっちも嬉しくなる.

 

pT3,組織学的にhigh grade の診断で,術後補助化学療法を

勧められたが,本人抗がん剤は一切希望せず,自家がん

ワクチンのみを行った.3年6ヶ月,無再発生存中だ.

このままの経過が続きますように.にっこり