自家がんワクチン・肝細胞がん術後6年再発なし. | 「あとは緩和」といわれたら

「あとは緩和」といわれたら

少量抗がん剤治療(がん休眠療法)で
元気に長生きを目指す ー

ご高齢の肝臓がん術後の患者さん.

 

手拳大(握りこぶし大)の大きな原発性肝臓がんの術後,

自家がんワクチン療法を術後再発予防目的に導入してから

約6年.無再発で元気に過ごしています.と娘さんより

お礼のメールが届いた.

 

中国の患者さんだったので予後調査がままならなかった

のだが,ひょんな事から病状が確認ができた.

 

6年前の話だから今年90歳近い御年齢になろうか.

自家がんワクチンの効果云々抜きに,

“元気に長生き”でなによりです.キラキラ照れ

引き続き,延年転寿のエールを日本より送らせて頂きます.

 

自家がんワクチンを導入した原発性肝臓がん症例が,

当院もさほど経験症例があるわけではないが,

肝内再発の間隔が伸びたり,腫瘍マーカーが減少したりと

「おっ,いいかも?」と手応えを感じる症例を散見している.

 

原発性肝臓がんの根治術後は,抗がん剤等の補助療法が

入らず,経過観察のみを行うことが一般のため,ある意味,

肝臓がんは,比較研究に取り組みやすいがん種といえる.

 

手術+自家がんワクチンの症例群の解析は,

純粋に自家がんワクチン療法の効果を評価・確認できる

と考えられるのだが,臨床研究として興味持ってくれる

国内の肝臓外科医はいないものかなぁ・・・キョロキョロ
 

 

 

以下もよろしければ参考に.↓
肝臓がん臨床試験 - 肝臓がん臨床試験(第Ⅱ相後期) | 臨床効果 | がん免疫療法 - 自家がんワクチン (cell-medicine.com)