毎年のことだが、
Best of ASC0 in Japan に週末2日間出席して、
一応世の中の動向を確認。
一部、標準治療が今後変わりそうな領域もあるが、
全体としては、「まぁ、今の所こんなもんか・・・」が,
今年の感想かな。
昨年もそうだったが、
各務 博 先生(埼玉医科大学国際医療センター)の話が
相変わらず興味深い。
・がん細胞の多様性
・耐性獲得
・遺伝子変異量
・がん免疫編集機構
・実臨床とのからみ
がん全体を俯瞰する内容を、小気味よくご講演頂いた。
なんだろう・・・話し方も上手く、聞き手は心地いい。
この講演を拝聴できただけでも、参加した価値はあったかな。
さて、実臨床は、
免疫チェックポイント阻害薬と
分子標的治療薬等を組み合わせた
複合免疫治療に向かっている。
治療薬剤を複合するのはいいけど、
医療費は、ますます高騰していくだろう。
貧乏性のため、どうもそこが気になってしまう。
一昔前は頻繁に言われていた「経済毒性」という言葉が
医師の口から殆ど出なくなった。
高騰する医療費については,悩んでも仕様がないから、
考えるのを止めたようにも見える。